途転の力学

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help リーダーに追加 RSS 「制御」できないもの(五輪開催に向けて仕掛けられた中国包囲網:【最終回】)

<<   作成日時 : 2008/06/07 07:30   >>

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チベット蜂起に端を発した「自由を求めるムーブメント」は、
ウイグルの蜂起も促し、「おいしい思いをしていない層」の
全国的な結集にまで広がることが期待された。
しかし、その期待は辛くも崩れ去りそうになっていた。
長年に渡る「愛国教育」の成果が、「民族」の壁を越えようとする
「ムーブメント」の行く手を阻む存在として大きく立ちはだかったのだ。


超えられない「民族」の壁は
異民族社会の内部にまで深く浸透していた。



大量の入植漢人の影響によって、
チベット・ウイグルといえども、
もはや原住民が多数派ではなくなっていた。


それが地域内での利害の交錯を生み、
さらには「急進派」と「穏健派」の対立もあって、
「独立」という気概で意思統一が図られていない
可能性が高かった。


さらに、これまで見てきた「中国包囲網」も、
中国全体の混乱を望んでいるわけではない
という点で「現状維持派」に近い。


従って、チベット蜂起を促しては見たものの、
それは中国政府を制御するための「仕掛け」に過ぎず、
「包囲網」は最後まで面倒を見てくれる可能性は低かった。


もはや「万事休す」なのか。


いや、決してそんなことはなかった。
この絶望的な状況を打開するかもしれない
微かな「希望の光」が見えようとしていた。


その「一筋の光明」がもたらされたのは、
何と大地震の惨事に見舞われた四川省からだったのです。


(今日こそ本当に中国ネタ最終回ですm(__)m)


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<四川大地震で発生した「想定外」の出来事>


今般発生した四川大地震は、
ついに死者が7万人に達しそうになるなど
日を追う毎に被害を拡大させており、
未だ収束の目処が立っていない状況となっています。

【参考】四川大地震:31日時点の死者が6万8977人に(中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0601&f=national_0601_003.shtml

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しかし、そんな悲惨な状況において、
我々はこんな驚くべき光景を目にしたのです。

【参考】四川大地震:市民自ら救いの手を差し伸べる驚くべき光景(NYTimes)
Many Hands, Not Held by China, Aid in Quake
http://www.nytimes.com/2008/05/20/world/asia/20citizens.html?_r=1&ref=world&oref=slogin

地震が発生した5月12日から、中国政府は大量の軍隊や警察官、そして救急隊員を派遣した。その大量動員は当然共産党の期待通りのものだった。しかし、その様を尋常ないくらいの報道した国営新華社通信に即発されたのかもしれないが、公式ルートの外で予期せぬ動きが起こった。何千何万もの中国人が被災地に援助のために殺到したり、義捐金の寄付合戦が起こるなどの(共産党の)筋書きにはない大衆の反応が起こったのだ。

(From the moment the earthquake struck on May 12, the Chinese government dispatched soldiers, police officers and rescue workers in the type of mass mobilization expected of the ruling Communist Party. But an unexpected mobilization, prompted partly by unusually vigorous and dramatic coverage of the disaster in the state-run news media, has come from outside official channels. Thousands of Chinese have streamed into the quake region or donated record sums of money in a striking and unscripted public response.)



「こんなことは今までしたことがない」
(“I haven’t done this before,”)
という純粋な民間の中国市民たちが、
「自発的に」続々と被災地に向かい、
ボランティア活動を行っているというのだ。



さらに驚くべきことなのは、
「見知らぬ他人に対して」手を差し伸べているという点だ。

これは、「家族・同族」だけを信用するとされる
中国人の気質からは考えられない行動だ。

【参考】中国人の商売人気質(現代中国を芋で斬る!)
http://www.geocities.jp/hoken60/shobaikisitsu.html

しかし人民は上が幾たび変わろうとも社会は何も変わらないと本能的に知っている。何も知らされない又、知ろうともしない中央から遠く離れた人々は何を拠り所にするのか・・。歴代王朝の長い支配下に従属さされ、官史の汚職と癒着を見てきた彼らにとっては、家族・同族だけが心の拠り所となるのである。国家をも信用しない中国人気質が実はここから生まれてくる。



それを証拠に、

「こんなことは今までしたことがない」
(“I haven’t done this before,”)

という言葉に見事に表れているではないか。


この全く想定の範囲外であった民衆の行動は、
中国政府にとっては実に警戒すべきものだったのです。


それは一体なぜなのでしょうか。








<一般大衆の「思わぬ」団結>


今でこそ、中国政府は
躍起になって救援活動に邁進しているように見えますが、
この躍起ぶりは始めからそうだったのでしょうか。


違う。
実は、当初は救援活動にやる気なぞなかった。

少なくとも人民解放軍は全然動く気がなかったのだ。

【参考】温首相転倒し軽傷、進まぬ救援活動に怒声も(iza)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/144825/

各紙は、温首相が進まない救援活動にいら立ったのか、部下に電話で「君たちがどうであろうと民衆を救わなければならない。これは命令だ」と怒鳴り、電話を投げた様子も伝えた。


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しかし、思いもよらない動きが起こった。
それが自発的な民衆の支援の動きだ。
政府が要請したわけでもないのに、
自発的な民衆が、しかも自分とは関係のない「赤の他人」に
救いの手を差し伸べたのだ。



これだけ中国人が「他人のために」
団結しているのは初めて見る光景かもしれない。

【参考】四川大地震 情報公開で国民に一体感(産経:2008/5/14)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080514/chn0805142139021-n1.htm

中国・四川大地震は、中国国民に衝撃を与え、民間の支援活動が空前の広がりを見せている。自己中心的な中国人が、自らの意思で献血に列をつくり、義援金を投じる。その光景は、震災が国民の一体感をもたらしたと感じさせた。



支援にやる気のない「当局」と、
自発的にやる気を見せた「一般大衆」。
この構図がはっきりと固まってしまったらどうなるか。


「助けてくれたのは民間のボランティアで
政府は結局何もしてくれなかった」
という不満が残る格好となる。


これは当局にとって非常にまずい。
ここで「民」が変に団結して、その矛先が
中央政府に向かったらたまったものではない。



「一体感醸成」を促す表向きの態度とは裏腹に、
実は、この「民」の動きを非常に警戒していたのだ。

【参考】四川大地震:市民自ら救いの手を差し伸べる驚くべき光景(NYTimes)
Many Hands, Not Held by China, Aid in Quake
http://www.nytimes.com/2008/05/20/world/asia/20citizens.html?_r=1&ref=world&oref=slogin

北京政府は、この民衆の行動を本能的に警戒しており、当局の求める範囲外での寄付や、政府の規制の枠外で行動する宗教団体、社会団体、環境団体を長らく固く規制してきた。今般民衆が大挙として被災地に駆けつけているので、専門家はそれらの行為がより民主化を求める声として中国当局に圧力がかかる結果を残すものになるのかどうか議論している。

(Beijing is instinctively wary of public activism and has long maintained tight restrictions on private charities and religious, social and environmental groups that operate outside government control. The public outpouring is so overwhelming that analysts are debating whether it will create political aftershocks and place pressure on China’s authoritarian state to allow more space for civil society.)



だから、この動きに危機感を感じた「当局」は
これまでの対応からは「あり得ないくらいに必死で」
救援活動を行い始めたのだ。



そして、それを宣伝に利用した。
救援活動は「当局」が率先して行ったことにしないといけない。
「民衆の団結によるボランティア」が
主体であると思われてはまずいのだ。


【参考】四川大地震・宣伝工作を重視する共産党(産経:2008/5/18)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080518/chn0805182111012-n1.htm


しかし、気勢を上げては見たものの、
人民解放軍だけでは手に負えない状況となっており、
ついには米軍の出動まで要請せざるを得ないほどの
混乱ぶりを見せている。

【参考】米軍輸送機が成都に到着 中国・四川大地震(産経:2008/5/19)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080519/chn0805192028014-n1.htm


さらには、今回の地震で倒壊した建物は
「おから工事」が原因であったとして、
公然と「当局批判」が勃発した。


【参考】中国の「おから工事」 予算ピンはねで蔓延(産経:2008/5/17)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080517/chn0805171841015-n1.htm
【参考】道路封鎖して抗議デモ=「手抜き工事で学校倒壊」と主張−四川省(時事:2007/5/27)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008052700836
【参考】校舎倒壊で父母ら集まる、手抜き工事に当局批判渦巻く(読売:2008/5/27)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080527-OYT1T00314.htm?from=navr

当初の予定では、地元の地区政府に集団直訴を行う予定だったが、政府側が「責任者がいない」との理由で直訴の受け入れを拒否。遺族の間では、当局批判が渦巻いた。「おから工事」とも呼ばれる手抜き工事問題の解決は依然、難航している。


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実は、これは
「自由を求めるムーブメント」にとって、
「一筋の光明」となる可能性があるのです。


それは一体どういうことなのでしょうか。









<一筋の光明>


今般の四川大地震の震源地はチベット自治区のすぐ隣。
従って、この地震でチベット族を初めとする少数民族も
多数被害に遭っている可能性があります。

【参考】震源地は少数民族居留地 中国の多民族国家を浮き彫りに(産経:2008/5/13)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080513/chn0805132043022-n1.htm

四川省も総人口8600万人のうち570万人が少数民族で、とりわけ多いのがチベット族(150万人前後)とされ、チベット自治区に次いでチベット族が最も多い省として知られている。

〜(中略)〜

いまのところ隣接地域からの被害が多く報告されているが、●(=さんずいに文)川県やその北側に広がる山間部は救援の手が届きにくいためか、被害実態が全く分からない状態が続いており、こうした少数民族地域での実態が明らかになれば、さらに被害が大きくなるとの懸念が出始めている。



従って、この大地震が「一筋の光明」と言うと、
「お前は一体何を言ってるんだ!!」
という思う方が多数おられるかもしれません。
これは「光明」どころか、騒乱弾圧に続く「悲劇」ではないかと。


私も今回の地震で被害に遭われた方には、
漢族・少数民族問わず、
心からお悔やみ申し上げたいと思っております。


もちろん、彼らにも被害が発生したという点では
この地震は「悲劇」の側面はあると思います。


しかし、今般の地震の顛末を見ていてわかったことは、

● 一般大衆が思いもよらぬ「団結」を見せたこと  
  (他人のために手を差し伸べるという従来からは
  あり得ない行動に出たこと)

● 中国当局の不十分な対応が民衆の不満を掻き立てたこと  
  (初動の遅さと当初のやる気のなさ、おから工事、
  人民解放軍の対応能力の欠如)

であり、そしてそれが、

「民族」の壁を取っ払った可能性があるかもしれない

つまり、

「『中国全体で』おいしい思いをしていない層』
の結集を招く可能性があるかもしれない


ということなのです。

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今回の地震に対する当局の対応能力の欠如は
当局及び人民解放軍の威信を傷つけたと同時に、
民衆の不満を鬱積させた。


加えて、自発的に起こった「民衆の団結」は
その不満を結集させる可能性を示すものとして
当局を大いに警戒させた。



そして、それこそが、
「おいしい思いをしていない層」を救う
唯一の「カギ」となるものだったのです。


それは一体なぜなのでしょうか。








<最悪のシナリオ>


米国が仕掛け人となって築かれた周到な「包囲網」によって、
中国は再度「Control」下に入ったものと思われた。
少なくとも、政府と人民解放軍に対してはそうであった。


だから、「包囲網」の各国は、
再度中国の未来のコミットし始めたのだ。
制御できる限りにおいては、
中国当局と「包囲網」はWin−Winの関係だった。


しかし、「中国政府」も「人民解放軍」も「包囲網」も
全てが怖れているものが一つだけあった。



それが

「民衆の団結」であり、
「おいしい思いをしていない層」の結集による「革命」


なのだ。


これは
「中国政府」にとっても
「人民解放軍」にとっても
「包囲網」の各国にとっても「最悪のシナリオ」だ。



なぜこれが「最悪のシナリオ」なのか。


それは、「革命」が起こってしまえば社会が大混乱に陥り、
これまでコミットしてきたものが全て「パー」になるからだ。



それが今回の地震で
思わぬ「結集」をもたらす可能性が僅かながら見えた。
だから「一筋の光明」であると考えられるのだ。


選挙のない中国において、
「自由を求めるムーブメント」が成功を収めるためには
残念ながら「革命」を起こすしかない。



なぜなら、中国当局側が平和裏での解決を拒否しているからだ。

【参考】新華社通信、「ダライ・ラマは歴史の流れに従うべき」(中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0506&f=national_0506_007.shtml

新華社の論評は「ダライ・ラマの要望に応じて、中央政府関係部門の責任者が4日、深センでダライ・ラマの特使と接触した。中国政府がダライ・ラマに対する政策は一貫し、また明確である。対話の扉はいつでも開いている。ダライ・ラマは一連の行ってはならないことを行った。中央政府は、彼らに言行一致の正確な道を歩むよう忠告した」と指摘した。



「革命」のためには
「おいしい思いをしていない民衆の結集」が必要だ。


そして、実はその「結集」を
さらに促しかねない出来事が起こっていたのです。



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<「制御」できないもの>


3月に行われた全国人民代表者会議。
その後行われた温家宝首相の記者会見において、
中国が直面しているもっとも困難な問題が明らかになりました。

【参考】中国経済「最も困難な1年に」・温首相、ドル安に懸念表明(日経:2008/3/18)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080318AT2M1803118032008.html

中国の温家宝首相は18日に閉幕した全人代後の記者会見で「今年は中国経済にとって最も困難な1年になる恐れがある」と指摘し、世界的に広がる物価上昇と景気減速の同時進行懸念が中国でも浮上していることを強調した。米経済に関して「ドルの価値が下がり続けており、いつ底が見えるのか憂慮している」と述べ、ドル安への懸念も表明した。

温首相は「物価の速い上昇とインフレ圧力の高まり」が直面する最大の困難だと強調した。金融引き締めを今後も続ける考えを表明する一方で「中国は13億人の人口を抱える発展途上国で、失業問題を解決するためにはある程度の発展速度を保つ必要がある」と指摘。景気過熱を防ぎながら高成長路線を維持する考えを強調した。



それは「インフレ」だ。
中国が直面している最も困難な問題は「インフレ」なのだ。


では、なぜインフレを防がなければいけないのか。


それは、特に生活必需品のインフレは、
深刻な社会不安を引き起こす可能性があり、
実際に世界各国で既に暴動が起こっているからだ。


【参考】ソマリアの食料価格高騰への抗議デモ、警官隊が威嚇発砲(AFP通信:2008/5/7)
http://www.afpbb.com/article/economy/2387735/2903085
【参考】空腹が世界乱す ケニア・肥料高が打撃 エジプト・暴動で死者(朝日:2008/5/18)
http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200805180089.html
【参考】アフガニスタン:グローバル危機、食糧暴動の引き金に(JANJAN:2008/5/1)
http://www.news.janjan.jp/world/0805/0805016164/1.php
【参考】エジプト:ムバラク政権に抗議する第2のデモ(JANJAN:2008/5/8)
http://www.news.janjan.jp/world/0805/0805086607/1.php
【参考】インドネシアが石油製品値上げ、抗議デモで多数の逮捕者(読売:2008/5/24)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080524-OYT1T00613.htm?from=navr
【参考】漁船員、パリで暴徒化=燃料費高騰で抗議−仏(時事:2005/5/21)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200805/2008052100915

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そんな矢先に今般の四川大地震が起こった。


この地域は比較的貧困な地域であるため、
経済全体(GDP)へのダメージは少ないと見られていたが、
中国有数の食料基地である同地域の被害は、
当局が最も恐れているインフレに拍車をかけると見られている。


【参考】インフレを加速する中国・四川大地震(産経:2008/5/17)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080517/chn0805171733014-n1.htm

中国・四川大地震は「新中国建国以来最大の被害」(温家宝首相)を及ぼしたが、中国経済へのダメージは予想外に小さいとの見方が多い。被災地の多くが山間部の貧困農村のためだが、四川省は中国有数の食糧産地で最大の養豚基地でもある。食料品を中心に高進中のインフレに拍車をかける懸念はぬぐえない。



これは当局にとっては、
経済がスローダウンすることよりも都合の悪い展開だ。


やばい!
もしかしたら、
本当に「おいしい思いをしていない層」の
結集を招いてしまうかもしれない。



「革命」とは「周辺」から起こるものだ。
「周辺」とは「おいしい思いをしていない層」のことだ。
インフレと地震でその「周辺」が大打撃を受けている。
そして、その不満は「民族」の壁を越えてしまっている。


さらに、民衆が「結集」する下地も出来てしまっている。
「愛国教育」が思わぬ効果を発揮してしまっているのだ。


中国は米国の考えるほど
コントロールしやすい国ではなかった。

「政府」や「人民解放軍」は制御できたとしても、
「民衆全て」までを制御することは不可能なのだ。



それを証拠に、思い返すこと60年前、
あれだけ米国が肩入れしていたはずの「国民党」は、
「民衆の団結」の前に敗れ去ったではないか。


【参考】国共内戦(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%85%B1%E5%86%85%E6%88%A6

国民党軍は約430万(正規軍200万)でアメリカ合衆国の援助も受けており、共産党軍の約128万(正規軍60万)と比べ優位に戦闘を進め、東北部を除く中国全土で支配地域を拡大した。

〜(中略)〜

しかしながら抗日戦において消極的で兵力温存を図った事は、結果として国民党にとって大きな失敗となる。このような状況において、民衆は抗日戦において積極的であった共産党を支持し、国民党は民衆から乖離する事となった。また法幣の大量発行がインフレーションを招いた事も、農民を中心とした民衆の支持を失う事となった。

〜(中略)〜

以上の結果、農村部を中心に国民党の勢力は後退していき、共産党が勢力を盛り返していった。最終的には毛沢東率いる共産党が北京、南京、上海などの主要都市まで占領することとなった。その結果、1949年に共産党による中華人民共和国が成立した一方、中華民国を率いる国民党の指導者蒋介石は台湾へ逃れた。


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実は今の「共産党」が当時の「国民党」と
ダブって見えるのは私だけだろうか。



中国で政権転覆の可能性があるとすれば、

「おいしい思いをしていない民衆の結集」

この一点にある。


そして、その「兆し」が微かながら見え始めた。
もしかしたら、今度こそ本当に「結集」まで行くかもしれない。
「結集」まで実を結べば全てを覆す「革命」が起こる。


「革命」によって生まれた政権は「革命」によって滅びる。
中国の歴史上破られたことのない法則。



中国は
今まさにその瀬戸際にいるのではないだろうか。




(最後までお読み頂きましてありがとうございました。
集中的に中国を考察するシリーズは今回でひとまず終了です。
「続・多極化時代のパワーバランスを読む」シリーズはこの後も続きますが、
ここで少し「中休み」を頂戴いたします。)


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読み応えのある連載、お疲れ様です。ブルジョアとプロレタリアートの戦いは継続中です。中国ではなく、アメリカとその同盟国で。国際金融資本というブルジョアが中国という植民地を手にいれて、中産階級(アメリカ市民と日本もここに含まれる)というプロレタリアートを収奪したのが冷戦後の20年間で、その帰結がサブプライム破綻であり、ヒラリー敗退です。そして、国際金融資本の植民地たる中国は、今後 Uncontrollable になるというのが私の考えです。
タカダ
2008/06/05 10:45
お疲れ様でした。ひとつ気がかりなのは、シナ民衆に深く根を張る「秘密社会」とフリーメーソンとのつながりです。民衆が「結集」するとして、さて何を核にして結集するのか、現在のところ中共への反感しかありません。中共には「共産主義」という形だけにせよ理念と、そして国際共産主義という強力な支援がありました。

そこで、今回もし「革命」にまで発展するとしたら、それは欧米とシナの秘密社会同士の連携によるものであろうと予測されます。しかしことが秘密社会のことゆえ、外部からはまったく透視できません。

やはり欧米秘密社会とカンケイの深い国際金融資本による故意のシナ市場撹乱があったときが、たぶん「革命」のゴー・サインとなるのでしょうが、それはさて五輪の前か後か、気になるところです。
丸幸亭
2008/06/05 23:28
労作の提供。有難うございます。
長い文章。途切れ途切れながら。繰り返しが多すぎて全体を俯瞰しにくい論文になっているようです。 出来れば起承転結の簡潔な論調をお願いします。
今回で言えばpointは(四川地震で幸か不幸か)想定外の現象=中国人民の間に初めてに近い社会変革の何かが起こる兆しかもしれないと。
yamanote-1
2008/06/06 11:20
加筆。
「中国人民の間に相互連携の気持=今回歴史上初めてに近い?現象が自然発生したのかもしれない。」
yamanote-10
2008/06/06 11:25
タカダさん>
コメントありがとうございます。なんだかんだ言って最後はヒラリーが勝つと思っていたので、敗北には正直びっくりしています。これも国際金融資本にとって(?)は「Uncontrollable」の一例なのかもしれません(ただ、基本的には発想は投資家なので、オバマにもヘッジしてるとは思いますけどね)。「ブルジョアvsプロレタリアート」という構図が正しいのかどうかはわかりませんが、今後中国が混沌さを深める可能性は高そうですね。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/06 15:58
丸幸亭さん>
コメントありがとうございます。ご指摘の点はまさにその通りだと思います。「何を核に結集するのか」というものの答えが私にもわからなかったので、このエンドを書くのは非常に迷いました。おそらく突っ込みが入るだろうと思っておりました(笑)。出来には正直納得していないのですが、それでもとりあえずアップして、丸幸亭さんのようなお詳しい方の意見を聞いてみたいと思ってアップしてみました。なのでご意見頂戴できて大変ありがたいです。「秘密結社」については恥ずかしながら不勉強なのでこれから勉強しないといけませんが、いずれにしろ、「結集」のためにはその「シンボル(革命の主役となるカリスマ?)」なり「仕掛け人」なりが必要になるのでしょうね。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/06 15:59
yamanote-1さん>
コメントありがとうございます。このサイトにご指摘のような冗長さがあるのはおっしゃる通りです。おそらくyamanote-1さんのように事象にお詳しい人にとっては、正直「ウザい」点も多いかと思います。その点に関しては率直にお詫び申し上げます。ただ、これはサイトのスタイル上、「わざと」そうしている部分があります。起承転結が簡潔で無駄のない「論文」は、論旨が明快である反面、「面白みに欠ける」という欠点がある。このサイトは私の勉強の軌跡を残すものであると同時に、政治や経済に詳しくない方にもわかりやすく、かつ楽しく読んで頂けるように、「ストーリー」性を意識して書いております。だから「前回のおさらい」のような部分や、「流れ」的に重要であったり読者の方に思い出してもらいたい箇所は繰り返し登場させたりしている。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/06 16:00
(続き)
もちろん、だからといってこのサイトが面白いか面白くないかは読んだ方それぞれのご判断になるとは思いますが、スタイルとしては「論文」ではなくて「読み物」のようなものを目指しておりますので、今後もこんな感じの内容になるかと思います(今回はさすがに長すぎましたが・・・)。ですので、「起承転結が簡潔な『無駄のない論文』」をお求めなのであれば、私のような素人の書く物語的な駄文よりも、よりアカデミックなサイトに当たられた方がよろしいかと思います。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/06 16:01
こんばんは! 労作,大変お疲れ様でした。 焦らされながらも先が楽しみになる感じで,私は新快速さんの作風になじんでいます(^^) とても楽しませていただきました。

丸幸亭さんのおっしゃるように,発火させるのも国際資本だとすると,動乱や戦争まで"control"できるお膳立てがどうなるかに掛かってるのか〜。 五輪前後かもしれないけど,,,もうすぐですよね。

魑魅魍魎すぎて頭がクラクラしてきました。

umejum
2008/06/06 19:09
御丁寧な御説明多謝。確かに「学術論文」では面白くは無い。貴サイトの面白みは別(斬新な切り口)にありますので今後とも拝読させて頂きます。
yamanote-1
2008/06/08 09:33
ご丁寧な説明の労作、お疲れ様でした。
サイクロンによるミャンマー被害と四川大地震は連動しており、いずれも人権弾圧の因果応報の面もある。そして、これが政府崩壊のトリガーになる可能性がある。 これを中国に当てはめると、経済格差、株式崩壊、インフレ等の経済危機をトリガーに、昔の壁新聞による文化大革命のごとく、インターネットによる法輪功と地下組織さらに国際資本の連携により動乱と分裂が起こり、例えばチベット、ウイグル、内蒙古などの独立と、北京、上海、広州などの大軍管区単位の分国化の可能性がある。 その時の被害を低減する対策を周辺国は準備しておく必要がある。

鹿
2008/06/08 10:15
umejumさん>
コメントありがとうございます。「作風」は人によって合う合わないがありますからね。楽しんで頂けているのであれば光栄です。私もこのシリーズを書いている間、終始頭がクラクラしていました。だから当初の予定を大幅にオーバーしてこれだけ長くなってしまったんですけど(笑)。。。さて、この先がどうなるかは正直よくわかりません。何がトリガーになって、誰がキーパーソンになるのかも、実はよくわかりません。ただ、この先展開がどう転んでも、「備え」ができる程度には考察できたかなと思っていますので、とりあえず次の舞台に話を移そうと思っています。もちろんチベットの件はエントリーには起こさないまでも、自由がもたらされることを祈っておりますが。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/08 21:44
yamanote-1さん>
主旨をご理解頂きありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/08 21:45
鹿さん>
コメントありがとうございます。周辺国は、少なくとも「包囲網」に参加している各国は、中国の混乱を望まないスタンスではありつつも、「まさか」のための備えはしているような気がします。各国とも中国へのコミット度合いがそれなりにあるので、「まさか」の事態が起こったときに無傷で済むというのは無理でしょうが、それなりのダメージコントロールの策は考えていると思います。Next中国への動きもそうですし、MDなんかもそうですね。とは言え、ここから先の展開は、私には正直読めないので、おっしゃられるような可能性も、もちろんあると思います。それと、これは確たる根拠はあるわけではありませんし、あくまで私の「カン」ですが、中国が大混乱になって米国が失うものの大きさを考えると、法輪功も実は米国にとっては、動乱を起こす手段というよりは、動乱が起こってしまった場合の「ヘッジ」なんじゃないかなあという気もしています。
新快速 播州赤穂行き
2008/06/08 21:46
シリーズ完結お疲れ様でした

MDが保険てミサイルが飛んでくるって事すか。怖〜



987
2008/06/09 12:22
はじめまして!とっても参考になりました!またの更新楽しみに待ってます!!
http://zyrank.net/index.html
ゆみこ
2008/06/16 13:35
台湾が親日から反日へ、北朝鮮が反米から親米へ、南朝鮮が反日のままですが日本にすり寄ってきています。
 中国は包囲網から反日政策を変え対日懐柔へとアジア各国が従来の姿勢を反転、、、アジア各国だけでないですね。

激動期の揺れ動きなのか固定化されるのか興味深いところです。
オリンピックを越えないと本当の姿は見えてこないのかもしれませんが。
ゴロリ
2008/06/26 09:19
1つの視点の完結ですね。
お疲れ様でした。
Hbar
2008/07/06 11:30
 まず、このようなものを無料で読ませていただき、大変感謝いたします。

 大変興味深く拝読させていただきました。(私が拝読した)他のブロガーたちのように右や左のニオイを感じさせず、ほぼ公開されたニュースよってのみ、ここまでの結論に辿り着かれたのは、驚嘆の極みです。こんなブログが無料で読めるなんて…感動いたしました。
 ただ、あまりにも完璧すぎるので、多少疑ってしまいます。申し訳ございません。
 
※途中、仮説が多いとおっしゃっておりましたが、個人的にはまったく気になりませんでした。
半分中国人
2008/07/10 12:33
987さん>
コメントありがとうございます。ミサイルが実際飛んでくるかどうかは、「中国の」今後の混乱次第だと思われますが、いずれにしろ、はっきりと言えることは「北朝鮮から」飛んでくることはあり得ないということですね。ただ「MD」も域内の緊張を高めて武器営業をしたい米国のシナリオなのかもしれませんが。。。
新快速 播州赤穂行き
2008/07/13 09:12
ゴロリさん>
コメントありがとうございます。これから色々なものが流動的になると思いますので、先を読むのが非常にむずかしくなると思います。建前と本音の区別もなかなか判断がつきにくくなると思います。
新快速 播州赤穂行き
2008/07/13 09:12
Hbarさん>
コメントありがとうございます。私の見方が正しかったかどうか、これから答えが明らかになるのでしょう。
新快速 播州赤穂行き
2008/07/13 09:14
半分中国人さん>
コメントありがとうございます。そこまで褒めて頂けるのはありがたいと同時に少々面映い感じが致します(笑)。私は物書きが本業ではなく、このブログは自分の勉強の軌跡を残すと同時に、思想信条の枠を越えて、一人でも多くの方にお役に立てて頂ければと思ってやっているだけですので、楽しんで頂ければそれだけで非常にうれしい限りです。ただ、この論は完璧ではありません。ストーリー仕立てにしていますので、流れ的に完璧そうに見える(見せている)かもしれませんが、必ず「穴」があると思います。ですので、私の論をたたき台にして頂きながら、半分中国人さん自身の視点(ストーリー)を構築していただければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
新快速 播州赤穂行き
2008/07/13 09:15

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