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help リーダーに追加 RSS (参院選)政権公約比較(自民党・民主党)

<<   作成日時 : 2007/07/02 21:14   >>

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いろんな方面に先を越されてしまいましたが、
せっかくなので、私も「公約比較」やってみたいと思います。
全項目比較するのは大変なので、重点項目を抜粋させて頂きます。


(詳細をご覧になりたい方はこちら)

【参考】自民党安倍政権(155の約束。多い、そんなに覚えられない。。。)
http://www.jimin.jp/jimin/jimin/2007_seisaku/kouyaku/pdf/kouyaku_01.pdf

【参考】民主党(重点政策50)
http://www.dpj.or.jp/special/jyuten50/index.html


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ぱっと見た印象は、両党ともお題目はいいのですが
(もちろんよくないのもありますが)、具体的な数値目標に乏しく、
仮に課題に取り組んだとしても、かなり玉虫色の決着になる可能性が高い。


ちなみに上の絵でわたしが下線を引いた部分が数値目標なのですが
ほとんどないでしょう。マニフェストってこんなもんなんですか?
そういえば昨日の「政権公約検証大会」でも「数値目標がなさ過ぎる」
って「ダメだし」くらってたっけ。


逆にいうと、この段階で数値目標が出せないということは、
言質をとられないようにするための「わざと」なのか、
それとも「出したかったんだけど、出せなかった」のかはわかりませんが、
いずれにしても、「リーダーシップ」の観点から両党ともに不安を感じざるを得ない
というのが率直な感想です。


まあ、それはさておき中身を見ていきましょう、
よくよく見てみると、結構違いがあってなかなか面白いですよ。



<年金>


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● 両党との社保庁を解体する点では同じなのですが、
  自民党が非公務員型の新組織に衣替えさせるのに対し、
  民主党は国税庁と統合した歳入庁を設置して歳入業務を一元化する案。
  

● 税と社会保険料の窓口が一元化する点では民主案の方がいいかな。
  けど、社保庁のリストラと責任問題の追及の点を考えると、
  中身に不満な点はあるが、自民案の方がいいかも。
  (ちなみに自民案の社保庁解体スキームがとられれば、
   2010年までの公務員を19000人純減させる目標はほぼ達成可能?)


● しかし、社保庁解体後の「箱」の話はしてあるが、そもそもの人員の効率化に
  ついては両者とも言及なく、正直言ってどっちもどっち。
  民主案の「歳入庁」が設置されたとしても、社保庁の職員が横滑りする
  のでは全く意味がない。
 
 
● 年金の財源に関しては、民主が「消費税」を使うと明言している点では
  一歩進んだ感じはあるが、引き上げ幅への言及がない点で具体性に欠ける。


  

<公務員改革>


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● 公務員に実績主義はそもそも無理だと思う。本当に実績制度をやるので
  あれば、相当「小さな政府」を覚悟しなければいけないはずだ。
  (基本的にお上は市場の補完的役割であるならば、儲からないことを
  やることが前提となっているからだ)
  なので、両党案にある「実績」制度を安易に導入するのは危険ではないか。


● 一方で、民主案の「労働基本権を回復する」という案なんかはもっと危険だ。
  お上のサービスは民間とは違う。ストライキなんかされて行政がマヒする
  ことは許されないはずだ。
  お上と民間を何でも一緒に考えるのはそもそもおかしい。


● 個人的には公務員は入り口(適正の見極め)をもっと厳しくして、
  国民への背任行為(賄賂・機密漏えい等)に対する罰則を
  民間人よりも厳しくするとともに、その代わり姑息な蓄財手段を
  考えなくて済むように給料を上げるべきではないかと思うがどうでしょう?




<教育再生>


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● ここは自民と民主の差がはっきりと出た項目。
  自民は教員免許更新制や学習指導要領改定などで
  日教組への対決姿勢を鮮明にしているのに対し、
  民主は日教組が支持母体なので、逆に身分保障を前面に打ち出す格好に。


● 教育の機会提供促進に関しては両党とも見解は一致しているが、
  自民が「幼児」教育を無償化するのに対し、民主はなんと
  「高校」を無償にしてさらに「希望者全入」にするとのこと。 
  ここにも日教組の影響があらわれているのかも?




<医師不足解消>


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● 医療に関しては難しすぎて私には門外漢なので、
  両党の案を見てどっちがいいのかはわかりませんが、
  民主案の方がより具体的な分わかりやすいのかなあ。
  


<格差>


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● 両党との「最低賃金引き上げ」をうたっているようですが、
  これは全く意味がないと思われる。つまり、経営側からしてみれば
  賃金を大幅に引き上げざるを得ないのであれば、
  その分人を減らして生産性を維持しようとするに決まっているからだ。


● それに今の労働者の競争相手は日本国内だけではない。
  中国やインドなどの新興国の低賃金での優秀な労働者が相手となるのだ。
  グローバルに活動する企業からすれば、そちらに雇用を移す策を
  とることは間違いない。


● 従って民主案が全部実現なんかしたら、
  国内の雇用は逆に減ってしまうだろう。
  「連合」に配慮した政策とみられるが、
  その副作用が本当にわかっているのだろうか。


● 個人的には格差是正にかぎは「教育」にあると思う。
  つまり、一時的な「バラマキ」で済ますのではなく、
  「稼げる力」を身につけさせることの方が
  格差対策としてはよっぽど意味があると思われる。 




<外交・安全保障>


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● 外交に関しては自民と民主で力の入れ方に明確に差が出ていた。
  民主は「生活が第一」というキャッチフレーズにもあるように、 
  外交に関してはあまり力を入れていないようだ。
  前原さんを表に出させない狙いもあるのかな?
  そういう意味では、自民案の方が具体策が多い。
  

● 民主はイラクからの自衛隊撤退を明言しているのに対し、
  自民はこの問題には触れなかった。
  その代わり日米同盟の強化を強調しているのに対し、
  民主案は対米追従外交の是正を主張する。


● アジアを重視する考えは両党とも一致しているようだが、
  民主案が中・韓がより意識しているのに対し、
  自民案は「アジア・ゲートウェイ構想」からも見て取れるように
  「アジア」をより広い概念で捉えている。


● 拉致問題に関しては、安倍さんの命綱なので自民案は当然強調。
  「国の威信にかけて」とある。民主も拉致問題の重要性は認識しているが
  自民より表現は融和的?


● 日本は歴史的に外交問題に関しては争点になりにくく、
  国民の関心も低いが、実はいま日本の外交は重要な局面を迎えており、
  貿易立国である日本にとって、外交問題は無視できるはずがない。
  そういう意味で民主案がこの問題に触れなさ過ぎているのは
  非常に心細い感じを受ける。「外交」は生活に直結するはずなのに。。。
  国民の関心の低さも問題なのかな。。。


● ちなみに、これはトリビアですが面白かったのが、
  自民案の「自由と繁栄の弧」という表現。
  これって麻生さん(外相)のキャッチフレーズですよね。
  (先日上梓された本のタイトルにもなってたし)
  もしかして、参院選で惨敗して安倍さん降板なんてことになった時のために
  麻生さんに禅譲するよっていうサインだったりするのかな??




<憲法>


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● 数値目標が極めて少ない政権公約において、具体的な目標が設定された
  数少ない項目。しかも、自民案は憲法改正を公約の一番目に掲げている。
  安倍さんは逆風の中、なぜあえて憲法改正を主張するのか。
  そして、この公約に明確な数値目標があるのはなぜか。
  ちょっとこれは考察してみる価値がありそうだ。次回の記事で取り上げたい。
  

● 民主は憲法に関してマニフェストには何も書いていないが、
  実は小沢さんは憲法改正に関しては独自の考えを持っている。
  公約に載せなかったのは「選挙対策」だと思われる。
  民主だから憲法改正しないというのはおそらく違うということだ。

  【参考】小沢一郎の憲法改正論(小沢一郎ウェブサイト)
  http://ozawa-ichiro.jp/policy/04.htm


● ちなみに私自身の憲法改正に対する考えはまだはっきりと定まっていない。
  しかし、この問題に関していくつか書籍を読んで考えてみたので、
  もしご興味のある方は参照してもらいたい。

  【参考】日本国憲法を考える
  http://keyboo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/45_15cd.html
  【参考】日本人のための憲法原論
  http://keyboo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/46_9a3f.html
  【参考】憲法とは何か
  http://keyboo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/47_0099.html
  【参考】新憲法の誕生
  http://keyboo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/48_25bc.html 
  【参考】憲法を読む
  http://keyboo.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/49_909b.html
  

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(過去の参院選特集はこちら)

 @〜B 小沢民主党を支持するとはどういうことなのか
  http://keyboo.at.webry.info/200706/article_11.html(その1)
  http://keyboo.at.webry.info/200706/article_12.html(その2)
  http://keyboo.at.webry.info/200706/article_13.html(その3)

 C 参院選は政権選択選挙ではありません
  http://keyboo.at.webry.info/200706/article_16.html

 D 参院選後の政界再編は大いに可能性あり
  http://keyboo.at.webry.info/200706/article_18.html

 E 「政権公約検証大会」で安倍政権を評価したのは一体誰だ?
  http://keyboo.at.webry.info/200707/article_1.html



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TB、ありがとうございます。
勉強になりました。
坂 眞
2007/07/09 22:38

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