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中国を始めとする新興国の台頭は、 米国の相対的パワーバランスの低下をもたらしていた。 それは、ソ連崩壊以後20年あまりに渡って続いてきた 米国一極集中体制に変化の兆しが出てきたことを意味していた。 「多極化時代」の始まりだ。 多くの人々が時代の移り変わりを感じ始めていた。 【参考】多極化時代のパワーバランスを読む http://keyboo.at.webry.info/200708/article_17.html さらに昨年起こったサブプライム問題。 基幹産業である金融に大打撃を受けた米国は、 はっきりと「衰退」の道を辿り始めたように見えた。 人々のコンセンサスはドルの急落に表れていたし、 米国も覇権を手渡し、1強国の座に甘んじることを 受け入れているかのように見えた。 中国への友好的態度にその姿勢が表れているように思われた。 米国が覇権の座を明け渡し、 本格的な「多極化時代」が訪れたかに思われた。 そして、その新しい時代の主役は これまでの欧米から中国・ロシアに変わると思われていた。 少なくとも世の中のコンセンサスは、その方向に傾きつつあった。 では、その見方は本当に正しいのでしょうか。 ご訪問頂きありがとうございます。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 あなたの清き一票をよろしくお願いします!! ![]() ![]() 【お知らせ】 「ニュースウォッチ」はメルマガに移行させて頂きました。 こちらも是非ご購読よろしくお願いいたします。 よろしければ下のバナーをクリック頂き登録画面にお進み下さい。 ★また、当ブログは「解析」ブログであり、 思想信条を世に問う「評論」ブログではありません。 宜しければこちらをご一読頂き、 趣旨をご理解頂いた上でご利用下さいますようお願い致します★ ↑過去記事をご覧頂ける方は、こちらをクリックして下さい。 メディアに負けないように知識を身につけましょう。そして自分の頭で考えるようになりましょう。 <産油国サウジアラビアが主催した「ジッダ会合」> 今、世界中の最大の関心事となっていると思われるのが、 「原油価格は一体いつになったら下落に転じるのか」 ということではないでしょうか。 現状、世界最大のエネルギー源である原油価格の急騰は、 世界中に混乱をもたらし、生活に窮した消費国の人々が ついに暴動を引き起こす事態にまで発展している。 【参考】原油高、世界が悲鳴 デモ暴徒化・マグロ休漁…(朝日) http://www.asahi.com/business/update/0607/TKY200806070269.html 「現在の原油価格水準は異常」――。日米中印韓の5カ国は7日、エネルギー相会合の共同声明で危機感をあらわにした。米国産原油の先物相場は1バレル=140ドルに迫る。生活も直撃、世界各国にデモやストライキが広がる。「第3次石油危機」との声も出始めた。 そんな中、先月22日、 サウジアラビアのジッダで、とある会合を開かれました。 開催都市にちなんで「ジッダ会合」と名づけられたこの会合は、 そんな社会不安が増大する最中に行われた 原油生産国と消費国とが対策を協議する場であった。 【参考】ロイターサミット:産油・消費国協議をサウジで22日開催=OPEC(ロイター:08/06/11) http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32192620080610 石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長は10日、産油・石油消費国による原油価格をめぐる協議を22日にサウジアラビアで開催することを明らかにした。 これだけを見ると、この「ジッダ会合」は 価格高騰に苦しむ消費国側から産油国に働きかけて 開かれた会議のように思われた。 しかし、実はそうではなかった。 この会合は消費国ではなく、 産油国のサウジアラビアが主催して行われたものだった。 【参考】「産油・消費国は対話を」 サウジ呼びかけ、不足なら増産も(日経:08/6/10) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080610AT2M1000C10062008.html サウジアラビア政府は9日、最近の原油価格急騰への対応を話しあう産油国と消費国の会議開催を呼びかける声明を発表した。石油輸出国機構(OPEC)と協力して市場への安定供給を続けると強調。「すべての石油会社と消費国の国民に必要量を供給する」として、供給が不足するような事態になれば即座に増産する用意を表明した。 つまり、 この会合は、消費国が産油国に泣きを入れて 開かれた会合ではなかったのだ。 これは一体どういうことなのでしょうか。 最近本読んでますか? <「ウハウハ」のはずなのに・・・> サウジアラビアが「ジッダ会合」開催を呼びかけたのは6月初旬。 それは、一度沈静化しかけた原油価格が、 140ドルに向けて再度加速し始めたタイミングだった。 原油価格高騰は産油国にとっては喜ばしいはずだった。 特段何の努力をしたわけでもないのに、 たまたま石油を持っているだけでたった数年で 売値が何倍にもなるのだからそりゃ当然だ。 だから、今は産油国にとっては「ウハウハ」の状況だ。 産油国にとっては、 この「ウハウハ」の状況が続くことが望ましい。 しかし、世界で一番原油を持っていて、 今後もこの「ウハウハ」の状況を享受するであろうサウジが、 この原油高を何とかしようとする会合の発起人となった。 これは一体なぜなのだろうか。 サウジが「ジッダ会合」を主催した表向きの理由は このように言われている。 【参考】「産油・消費国は対話を」 サウジ呼びかけ、不足なら増産も(日経:08/6/10) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080610AT2M1000C10062008.html サウジが閣議声明の形で産消対話を呼びかける背景には、産油国に対する消費国の批判が強まる中で、価格の沈静化を狙い消費国との協調姿勢を示す狙いがあるものとみられる。 しかし、本当にそうなのでしょうか。 かつてのオイルショックの時と違って、 今回の原油高は、 産油国が意図的に価格を吊り上げたわけではない。 【参考】オイルショック(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF 1973年10月6日に第四次中東戦争が勃発。これをうけて10月16日に、石油輸出国機構(OPEC)に加盟のペルシア湾岸産油6カ国は、原油公示価格の21%引き上げと、原油生産の削減とイスラエル支援国への禁輸を決定。さらに12月には,翌1974年1月より原油価格を2倍に引き上げると決定した。 そして、価格の高騰をよそに、 現実の世界では需要の伸び以上に 原油の供給が行われている。 だから、産油国が非難される言われは何もないはずだ。 【参考】サウジなど産油国、増産を否定 「原油高の責任ない」 (日経:08/06/09) http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080609AT2M0800D09062008.html 世界最大の原油輸出国サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、「原油価格は市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)とは関係なく上昇している」と語り、供給サイドの責任ではないとの見方を改めて強調した。 それなのに、巨大産油国であるサウジは、 自ら音頭をとってこの会合を急遽開催することを決めた。 そして、十分に供給がなされているはずなのに、 さらに自分たちに責任はないと言っているにも関わらず、 さらなる「増産」という大盤振る舞いをすることによって、 何とかこの原油価格高騰を抑えようという姿勢を見せた。 【参考】サウジ、生産能力1500万バレルに増強も=需要に応じて追加増産−産消国会合(時事) http://www.jiji.com/jc/zc?k=200806/2008062300004 原油生産国と消費国の閣僚らが原油高騰問題への対応を協議する会合が22日、サウジアラビアの主催で同国ジッダで開催された。同国のヌアイミ石油鉱物資源相は演説で、同国の生産能力を2009年末までに日量1250万バレルとし、需要に応じてさらに250万バレルを積み増す用意があると表明した。 このサウジの意図は、一体どこにあるのでしょうか。 <サウジの危機感> 消費国ではなく、産油国であるサウジ自身が しかも予定外に急遽この会合を開いたということは、 サウジ自身が何らかの危機感を感じていたことの表れだった。 では、サウジは今の状況の どこに危機感を感じていたのでしょうか。 それはズバリこれだ。 【参考】玉虫色の合意の終わったジッダ会議(NYTimes) Agreements Are Elusive at Oil Talks in Saudi Arabia http://www.nytimes.com/2008/06/23/world/middleeast/23saudi.html?_r=1&oref=slogin ついほんの2週間前に急遽この会合を主催したサウジアラビアのアブダラ国王にとって、原油輸入国で起こっている価格高騰が、原油大国であるサウジに怒りと苛立ちをもたらしていることを世界に知らしめす機会だった。それは同時に、原油価格高騰が原油消費国により真剣に代替エネルギーへの転換を促すことに対するサウジの懸念も反映されていた。代替エネルギーの利用促進は原油価格に大きな打撃を与えるのだ。 「代替エネルギーへの転換」 サウジの危機感はまさにこれではないのか。 原油価格の高騰は、これまでペイしなかった 省エネ技術の革新や代替エネルギーの開発促進を促す。 かつて経験したオイルショックのときもそうだった。 「狂乱物価」によって世の中は大混乱に陥ったが、 そのショックのおかげで 省エネ技術が飛躍的な進歩を遂げた。 【参考】オイルショック(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF 先進国の経済が中東の石油に極端に依存していることが明白となった。中東以外での新しい油田開発、調査が積極的に行われるようになった。原子力や風力、太陽光など非石油エネルギーの活用の模索、また省エネルギー技術の研究開発への促進の契機ともなった。石油の備蓄体制を強化することも行われた。また、モータリゼーションの進展により自動車の燃料消費が石油消費に高比率を占めていたことから、鉄道をはじめとする公共交通機関を再評価する動きが出た。 では、その技術革新の結果起こったことは何だったのか。 それは「原油離れ」による需要減少と、 それに伴う原油価格の暴落だ。 【参考】石油便覧:石油危機と石油需要の停滞(新日本石油) http://www.eneos.co.jp/binran/part03/chapter01/section05.html 脱石油の動き 世界はかつて2度のオイルショックを経験した。 しかし、それでも完全な「原油離れ」は起きなかった。 それは今原油暴騰によって、 世界中が大混乱になっていることから明らかだ。 しかし、今回こそは違うかもしれない。 今度こそ「3度目の正直」で 本気で石油から脱却しようとしているのかもしれない。 【参考】原発拡大へ国際協力 サミット首脳宣言原案(共同:08/06/30) http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008063001000337.html 【参考】非食料バイオ燃料を普及 輸出規制の自粛呼び掛け(共同:08/07/01) http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008070101001117.html 【参考】次世代エネルギー「メタンハイドレート」の研究を加速(Moneyzine:08/06/04) http://moneyzine.jp/article/detail/63463/ なぜそう考えられるのか。 それは、これまで鳴りを潜めていた大御所が、 長年の沈黙を破って重い口を開いたところに その本気度が伺えるからだ。 では、その「大御所」とは一体誰なのでしょうか。 (次回に続く) http://keyboo.at.webry.info/200807/article_2.html ご訪問頂きありがとうございます。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 あなたの清き一票をよろしくお願いします!! ![]() ![]() 【お知らせ】 「ニュースウォッチ」はメルマガに移行させて頂きました。 こちらも是非ご購読よろしくお願いいたします。 よろしければ下のバナーをクリック頂き登録画面にお進み下さい。 ↑過去記事をご覧頂ける方は、こちらをクリックして下さい。 |
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物価上昇は止らず、世界不況は目前だ
原油高に端を発した物価高は止まる所を知らない。 スーパーへ行けば値上げラッシュオンパレードだ。 消費文化を謳歌している日本の1億総中流はパニック寸前だ。 ...続きを見る |
よく考えよう 2008/07/05 19:35 |
福田首相、胡錦濤主席に拉致解決の援助を迫る?
産経新聞の7月9日の記事 『日中首脳会談で首相「拉致問題の解決なければ日朝国交正常化なし」2008.7.9 20:42 」は、次のように述べている。 福田康夫首相は9日夕、北海道洞爺湖サミットが開かれたホテルで、中国の胡錦濤国家主席と会談した。首相は10日から6カ国協議首席代表会合が開催されることに関連し、「北朝鮮の完全な核放棄の実現につなげていきたい」とした上で「北朝鮮の核放棄に成功した場合でも、拉致問題が解決しなければ国交正常化はない」と指摘した。首相が、拉致問題の解決なしに国交正常... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/07/10 12:26 |
韓国、またまた、竹島の領有権主張
産経新聞の7月8日の報道 『竹島領有権で深刻な憂慮、韓国外相が高村氏に 2008.7.8 20:40』は、次のように伝えている。 韓国の柳明桓外交通商相は8日、高村正彦外相と札幌市内で会談し、日本が中学の新学習指導要領解説書で竹島(韓国名・独島)の領有権明記を検討していることについて「深刻な憂慮」を伝えた。韓国外交通商省が発表した。 解説書の内容が近く公表されるため、韓国側の強い懸念を日本政府に伝え、積極的な対応を促したものとみられる。同省によると、高村外相は「まだ決まってはいな... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/07/11 18:16 |
六者協議は戦後日本の分岐点になるかも?
7月10日、11日と北京で6者協議が始まった。北朝鮮は、6月26日に、6者協議の議長役である中国の外務次官・武大偉氏に提出した核計画に関する報告書を提出している。ブッシュ米大統領は、これと同時に北朝鮮にたいするテロ支援国家指定の解除を議会に申請した。このまま異常なく事が運べば、45日後の8月10日には、北朝鮮はテロ支援国家指定を米国から解除される。この報告書に関する検証が当然必要である。7月10日に北京で始まった6者協議は、当然、この検証に関する成案を纏めることであろう。朝日新聞のネット記... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/07/12 16:35 |
日本領土・竹島は「日韓係争」の対象ではない
28日の朝日新聞のネット記事 『竹島問題「根気強く話し合おう」 首相、元韓国外相に2008年8月28日18時52分』は、次のように述べている。 福田首相は28日、日韓の各界有識者が参加する日韓フォーラム韓国側代表の孔魯明・元韓国外相らと首相官邸で会談した。首相は、懸案となっている竹島の領有権問題について「両国関係が大事だと考えれば、知恵がおのずから出てくる。腕力で解決するのではなく、お互いの立場を考えながら根気強く話し合う姿勢が大事だ」と述べた。 元外相は日本政府が9月下旬の開催を... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/08/30 04:16 |
何故、外務省は中国餃子問題で前言を翻すのか?
30日の時事通信のネット記事(記事Aと仮称する) 『中国での毒物混入報道否定=ギョーザ事件で外務省(2008/08/30-17:57)』は次にように報じている。 外務省は30日、中国国内で6月に発生した冷凍ギョーザ中毒事件に関し、同国政府が自国内で毒物が混入した可能性が高いと認めたなどとする一部報道について「 中国政府からそのような情報の提供を受けたことはない」と否定する文書を発表した。 ところが、8月7日の朝日新聞のネット記事(記事B と仮称する) 『ギョーザ中毒、「中国側の要請で公... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/08/31 03:49 |
忘れられかねない重大な東トルキスタン人権問題!!!
ウイグル人権活動家ラビア・カーデル女史 この記事では新疆ウイグル区の状況がどのようなものであるのか、多少的確さを欠くかもしれないが、敢えて述べてみたい。興味をお持ちの方は、筆者の以前の記事 『新疆ウイグル自治区への中国の圧政は到底許せない ( 作成日時 : 2008/03/11 23:59 )』をも参照されたい。なお、ここで述べる記事では、新疆ウイグルと東トルキスタンを混用した。両方とも同義語とご理解いただきたい。 ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/09/02 02:15 |
「何故、外務省は中国餃子問題で前言を翻すのか?」について
「何故、外務省は中国餃子問題で前言を翻すのか?」について この記事の元になる記事「何故、外務省は中国餃子問題で前言を翻すのか?」(今後、この記事を『記事C』と仮称する)のコメントで、 『本文中の、時事通信による8月30日のネット記事−−記事A−−の内容と同一内容の報道は、他の新聞社等の記事には見当たらない。とすれば、記事Aは時事通信の誤報だったということになる。とすれば、これは大きな問題であり、その原因が究明されねばならない。』 と述べた。ところが、その後、たまたま産経新聞の31日(... ...続きを見る |
東郷 幹夫の思いつくまま日記 2008/09/02 02:19 |
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