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「Uncontrollable」な中国を制御するために 米国が出した奥の手は、 一度拒否した中国での五輪開催を容認することだった。 この一見とんでもない「奇策」は見事に功を奏した。 それを証拠に開催直前になって世界的嫌中感情が沸き起こった。 これは壮大な「ほめ殺し作戦」の一環だったのだ。 しかし、「作戦」はこれだけではなかった。 「中国は世界一の経済大国」になるとはやし立て、 まだ発展途上の彼の国に、飢えた投資家を殺到させた。 その凄まじさは外貨準備の急増に表れていた。 それは中国当局にとって喜ばしい話ではなかった。 政権基盤維持のためには「安定かつ持続的な」成長が必要なのだ。 40年後には「世界一」になれるのかもしれないが、 そんなのまだまだ先の話だ。 今そんなに大量に投資家に殺到されても 内需が発達していない段階ではとても消化しきれない。 消化しきれないマネーが殺到したらどうなるのか。 それは「バブル」だ。 「バブル」は必ず「崩壊」を生む。 そして、「バブル崩壊」は 「安定かつ持続的な」成長路線に大きな傷をつける。 これは中国政府が最も恐れていたシナリオだった。 内需のない国にマネーが殺到すればどうなるか、 経済の専門家であればわからないはずがなかった。 わかっていながらあのようなレポートを出したとしたら?? それは立派な「ほめ殺しの仕掛け」ではないのか。 そして、案の定「バブル」は弾けた。 これが本当に「仕掛け」だったとしたら、 その目論見どおりに事が運んだことになる。 しかし、まだこれが全てではなかった。 いよいよその「壮大な仕掛け」の全貌が 明らかになる時がやってきたのです。 ご訪問頂きありがとうございます。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 あなたの清き一票をよろしくお願いします!! ![]() ![]() 【お知らせ】 「ニュースウォッチ」はメルマガに移行させて頂きました。 こちらも是非ご購読よろしくお願いいたします。 よろしければ下のバナーをクリック頂き登録画面にお進み下さい。 ★また、当ブログは「解析」ブログであり、 思想信条を世に問う「評論」ブログではありません。 宜しければこちらをご一読頂き、 趣旨をご理解頂いた上でご利用下さいますようお願い致します★ ↑過去記事をご覧頂ける方は、こちらをクリックして下さい。 <日本と同じ運命をたどる中国> 安くて豊富な労働力を武器にした中国は 「世界の工場」として貿易黒字を積み上げた。 そして、その輸出の多くは米国に対してのものだった。 【参考】中華人民共和国(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD 産業は、製造業が盛んであり、「世界の工場」と呼ばれている。この牽引役となったのが、安い人件費、膨大な人口を背景にした潜在消費需要を当て込んだ外資の資本投入と、安い人件費を要因とした安価な製品輸出の拡大である。世界貿易機関(WTO)の発表によれば、2003年の対中直接投資は535億ドルとなり、アメリカ合衆国を抜いて実質的に世界最大の直接投資受入国となった(ルクセンブルクの特例を除く)。輸出については、日本、韓国、東南アジア諸国、アメリカなどへの輸出拡大が目覚しく、大幅な貿易黒字を記録している。 しかし、内需が発達していない中国は、 輸出競争力を維持するため、 人民元の増価を抑える為替政策を取っていた。 待てよ。これは、どこかで聞いたことがある話だ。 そうだ、日本の高度成長期と同じ構図ではないか。 当時の日本は、1ドル360円の固定相場を武器に 米国向け輸出によって貿易黒字を積み上げていた。 では、その日本がたどった運命は何か。 それは「ニクソンショック」と「プラザ合意」。 そう、「通貨切り上げ」だ。 【参考】ニクソン・ショック(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF 【参考】プラザ合意(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B6%E5%90%88%E6%84%8F 今回の中国もその運命から逃れることはできなかった。 安価のまま放置されている人民元に 「切り上げ」の政治的圧力がかかったのだ。 そしてついに2005年、「貿易不均衡改善のために」、 「人民元切上げ」が断行されたのです。 【参考】人民元改革(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%83%E6%94%B9%E9%9D%A9 人民元の価値の低さにより「価格が不当に安く据え置かれた」中国製品が、アメリカの対中貿易赤字の増加を招いている。2004年の貿易赤字はその4分の1以上が中国によるもので、また、対中貿易赤字そのものも2003年に比べ30%以上も増加した。アメリカ政府はこうした状況を打開すべく、為替操作国認定の警告や中国繊維7品目の緊急輸入制限、対中経済制裁法案の提出など、中国政府に対し様々な圧力をかけてきた。9月に予定されていた胡錦涛国家主席の訪米およびブッシュ大統領との会談を前に、中国政府が元の切り上げを強く求めてきたアメリカに配慮したというもの。 その後の人民元(対ドル)の推移は以下の通り。 いかに割安で放置されていたのかがわかります。 しかし、これで貿易不均衡が改善されたわけではなかった。 「改善」どころかむしろ「悪化」しているではないか。 では、何のために人民元を切り上げさせたのか。 「貿易不均衡の改善」が目的ではなかったのか。 もしかしたら「別の意図」があるのではないか。 そして、思った通り、 その「意図」が徐々に明らかになってきたのです。 最近本読んでますか? <「人質」に取られたのはどっちだ?> 人民元の増価を抑制するために外貨買いの為替介入を 行った結果、未曾有の外貨準備が積み上がったという話は 前回ご紹介した通りです。 【参考】五輪開催に向けて仕掛けられた中国包囲網D http://keyboo.at.webry.info/200805/article_6.html そして、ここがポイントなのですが、 その積み上がった外貨準備の大半は 実は「米ドル」だったです。 【参考】外貨準備1兆ドル:米ドル資産比率の引き下げが急務(グローバル投資のポイント) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1130&f=column_1130_006.shtml 中国の外貨準備の通貨構成は明らかになっていませんが、約7割が米ドルであろうと考えられています。 あまりにも介入に必要な外貨が巨額だったため、 取引規模が世界一でかい「米ドル」を購入せざるを得なかった。 その結果、 中国は何と世界第二位の米国債保有国となったのだ。 【参考】世界の外貨準備・経常収支・米国債保有の状況(ロイター) http://jp.reuters.com/article/economicNews/idJPnTK002336920071001 米債保有の世界トップ10カ国・地域(公共・民間、単位:10億) これをもって「米国は中国に人質に取られている」 と見る向きが出てきた。 しかし、その見方は果たして正しいのだろうか。 【参考】ヒラリー議員「米国は人質に」米国債保有で日中批判(中国情報局) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0306&f=business_0306_008.shtml 元レートが対ドルで上昇したら一体どうなるのか。 それは「中国から見た対外資産の価値の減少」に他ならない。 それはつまり、 「積もりに積もった外貨準備が大幅に目減り」 することに他ならない。 これは「米国にとって」ではない、 「中国にとって」痛い話なのだ。 そして、その額があまりに巨額であるために、 おいそれと他の通貨に移すこともできない。 【参考】外貨準備1兆ドル:米ドル資産比率の引き下げが急務(グローバル投資のポイント) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1130&f=column_1130_006.shtml 国家外為管理局の高官は、「米ドル以外の資産の市場規模は非常に限られているため、大半を米金融市場に投じなければならない」と述べ、中国の外貨準備を米ドル資産以外に分散することは難しいとの見解を示しています。 小さな池にはまってしまった巨大な鯨が そこから抜け出ることも出来ずに体力だけが吸い取られていく。 これは「兵糧攻め」そのものではないか。 さらに、米国債は口座振替による電子取引のため、 実はその券面はFEDで一元保管されている。 券面は投資家の手元にはないのだ。 (出処:日銀) (注) 私、昔この手の仕事やってましたので、証券決済関係若干詳しいです。 つまり、中国政府が帳簿上保有している 米国債の券面は「中国」ではなく「米国」にあるのだ。 だから、仮に中国が米国債を大量売却しようとしても リーガル面さえ整備すれば 技術的には差し押さえることが可能となる。 ここまで見るともうこれは明白だろう。 人質に取られているのは「米国」ではない。 「中国」の方なのだ。 怒った中国は「米国債を売るぞ」と脅してみたが、 それが何の効果もないことは中国自身が一番良くわかっていた。 自分の売りが売りを呼び、 結果的に自分を苦しめることになるからだ。 【参考】米国はこのまま本当にダメになるのか http://keyboo.at.webry.info/200801/article_7.html 【参考】中国が米国債を売却か、米財務長官「中国こそ損する」(中国情報局) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0109&f=business_0109_006.shtml 巨額過ぎて容易に通貨分散できない外貨準備。 かと言って、このまま干上がってしまうのも避けなければならない。 しかし、中国も当然馬鹿ではなかった。 この事態を打開するための手を出してきた。 実は、それが「国家ファンド(SWF)の設立」だったのです。 【参考】中国投資有限責任公司、北京で設立(中国情報局) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1001&f=business_1001_011.shtml 中国国務院の認可を得て、中国投資有限責任公司が29日、北京で設立された。この会社は今後、外貨投資の分野で主に海外の金融組み合わせ商品の取引を行う。またこの会社は中国の「会社法」によって、設立された国有独資会社で資本金は2000億ドル。 読書はあなたの人生の可能性を飛躍的に広げてくれます。 <「ズブの素人」がカモにされた!?> これは通貨の分散は難しいから せめて資産分散くらいは図ろうという手だ。 これまでの債券や外貨預金だけではリターンが小さすぎて、 元の増価による目減り分を賄えない。 従って、より期待収益の高い株にシフトすることによって、 それを補おうという算段だった。 外貨準備の分散化を「同通貨内に」留めたのだ。 (同じ米ドルの中で債券からエクイティにシフト) この目論見は功を奏するかと思われた。 しかし、その投資第一号案件の顛末は 実に悲惨なものだった。 【参考】中国投資有限公司:ブラックストーンへの投資で損失(中国情報局) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0314&f=business_0314_010.shtml 米投資ファンド、ブラックストーン・グループの株価下落で、中国政府系投資ファンド、中国投資有限責任公司が保有するブラックストーン株の時価総額が購入時価格の50%に目減りした。13日付で京華時報が伝えた。 その投資に携わったのは何と「ズブの素人」だった。 そんな素人が巨額の外貨準備を手に、 「世界最強の金融帝国」米国に勝負を挑んだというわけだ。 【参考】中国政府系ファンドの投資失敗「経験少ないから」(中国情報局) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0404&f=business_0404_012.shtml 中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)の汪建熙副総経理は2日、「これまでの出資で多くの含み損を出しているが、それは我々経営陣と社員が投資に関わった経験が少ないからだ」と認めた。その上で「今後わが社が発展していくためには失敗から学ぶことが必要だ」と述べた。CICは米投資ファンドのブラックストーンに出資を行っているが、株価が急落し、巨額の含み損を抱えているとされる。 巨額損失を被ったのはこれだけではない。 もっと決定的なのはこれだ。 中国最大手の金融グループ 「中国中信集団公司」が出資したベアスターンズは、 1年も経たない内に破綻の憂き目にあったのだ。 【参考】米金融破綻、まずベアー・スターンズ(日経ビジネス) http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080319/150585/ 【参考】中国の政府系ファンド、米モルガン・スタンレーに50億ドル出資(AFP通信) http://www.afpbb.com/article/economy/2328108/2469056 中国中信集団公司(CITIC)は10月、米投資銀行・証券会社のベアー・スターンズ(Bear Stearns)の株式の6%を10億ドル(約1100億円)で取得している。 ベアスターンズへの投資の簿価単価は約110ドル。 それがたった数ヶ月でこのありさま。 「紙くず」も同然だ。 「ズブの素人」が犯したこととは言え、 これは本当に「ただの投資の失敗」なのだろうか。 弱肉強食の修羅場を生き抜いてきた「プロ」が カネだけたんまり持ってる「ズブの素人」を おだてにおだてて相場の世界に引きずり込んで、 「すっ高値」を掴ませる。 世界はこれを「脅威」と言ったが、 実態は、実は立派な「はめ込み」だったんじゃないのか?? 【参考】政府系ファンドを叩け!(日経ビジネス) http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080125/145334/ 【参考】「はめ込み」って何ですか?(教えて!Goo) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2080228.html?ans_count_asc=1 証券会社が引き受けた債券や自社で作った投信、自社が主幹事をしている会社の新規の株式発行などで、売れ残りが出ないように、自社の顧客(個人投資家)のニーズは考えずに自社都合で営業し、顧客に買わせることを「はめ込む」と言います。 金融市場では「ズブの素人」である中国が、 「プロ中のプロ」の米国に戦いを挑んで翻弄された。 というより、戦いの舞台に引きずりこまれた と言った方が正しいのかもしれない。 そして、騙されに騙され続けたあげくに、 ようやくこの「カラクリ」に気づいたのではないだろうか。 【参考】米金融機関への出資を渋り始めた中国、国務院の承認義務付け(ロイター) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31031520080327 関係筋が匿名を条件に明らかにしたところによると、CCBは昨年末に、米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)からカントリーワイドへの出資を打診された。それに対し、CCBはリスクが大きすぎると判断し、提案を断ったという。カントリーワイドは結局、バンク・オブ・アメリカに約40億ドルで買収された。 やられた。 完全に米国に「カモ」にされてしまった。 「ほめ殺し」の威力はかくも強力だったのか。 しかし、これでも終わりではなかった。 さらに中国を苦しめる「仕掛け」が まだ用意されていたのです。 (やばい!書くことが多すぎて終わらなかった。 あと1回(もしかしたら2回)中国ネタ続きます。。。) http://keyboo.at.webry.info/200805/article_8.html ご訪問頂きありがとうございます。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 あなたの清き一票をよろしくお願いします!! ![]() ![]() 【お知らせ】 「ニュースウォッチ」はメルマガに移行させて頂きました。 こちらも是非ご購読よろしくお願いいたします。 よろしければ下のバナーをクリック頂き登録画面にお進み下さい。 ★当ブログは「解析」ブログであり、 思想信条を世に問う「評論」ブログではありません。 宜しければこちらをご一読頂き、 趣旨をご理解頂いた上でご利用下さいますようお願い致します★ |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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読んでいて楽しいですね。小出しにせずに、どんどん読ませてください。 |
縁起だるま 2008/05/22 08:09 |
米中関係の流れが掴めて勉強になります。わたしも中国元が通貨バスケット制を取り始めたときから気になっていたのですが。アメリカ国債を大量に保有して、却って泥沼に嵌まってしまったという分析ですね。 |
gujin 2008/05/22 08:12 |
駆け引きはけっこうですが結局はアメリカは贋金体制から逃れられない。 |
おじさん 2008/05/22 10:06 |
縁起だるまさん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/22 12:31 |
gujinさん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/22 12:43 |
「おじさん」さん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/22 12:44 |
このシリーズは、もはや仮説では無くなったと思います。分析に引用されている事象、事実が全て一つの方向へのベクトルを成立させるに充分な説得力があります。 |
神戸人 2008/05/22 16:03 |
新快速播州赤穂行きさん |
縁起だるま 2008/05/22 18:08 |
おはようございます。予め書き溜めて、小出しにしている日比野です。σ(^^;) |
日比野 2008/05/23 04:50 |
こんにちは、はじめてコメントを入れます。 |
ゴロリ 2008/05/23 11:13 |
神戸人さん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/24 19:08 |
日比野さん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/24 19:22 |
(続き) |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/24 19:22 |
ゴロリさん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/24 19:33 |
(続き) |
新快速 播州赤穂行き 2008/05/24 19:33 |
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