途転の力学

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help リーダーに追加 RSS 北京で五輪を開催させた本当の狙い【後編】(五輪開催に向けて仕掛けられた中国包囲網;その4)

<<   作成日時 : 2008/05/16 10:29   >>

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市場経済化することによって
米国のルールに自ら乗っかってきた中国は
米国の「Control下」に入ったものと思われた。
ところが、そう簡単に筋書き通りにはいかなかった。
天安門事件における武力弾圧の強行は、
中国が未だ「Uncontrollable」な存在であることを
垣間見せた瞬間だったのだ。


しかし、そうなることは織り込み済みだった。
そこで、再度「Control下」におくために
彼らの悲願であった五輪開催に「No」を突きつけたのだ。
ところが、その企みは残念ながら功を奏さなかった。


「制裁」を受けた中国は
反省しておとなしくなるかと思いきや、
ケ小平から後を受け継いだ江沢民は
逆に対外強硬路線に転換したのだ。



猛烈な軍備拡張となりふり構わぬ資源外交は、
世界が中国を「脅威」と認識するには十分すぎた。


ついに中国が目覚めた。
「中華思想」の野心に燃える彼の国が、
「Uncontrollable」な存在になったのだ。


手遅れになる前にこれを「制御」しなければいけない。
しかし、「制裁」という「ムチ」は失敗に終わった。


もはや「なす術なし」かと思われた。
ところが、米国は思わぬ「奇策」を出してきた。
それが何と一旦拒否した「五輪開催」を
認めることだったのです。



これは一体どういうことなのでしょうか。



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<聖火リレーで広がった世界的嫌中感情>


もはや解説する必要はないくらいかと思いますが、
聖火リレーが世界中で前代未聞の大混乱に陥ったことは、
記憶に新しいところかと思います。

【参考】「人権守れ」 中国に抗議(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/children/weekly/20080422-OYT8T00471.htm?from=yoltop

北京(ぺきん)オリンピックの聖火(せいか)リレーに対する抗議(こうぎ)活動が激(はげ)しくなっています。イギリスのロンドンなどでは、過激(かげき)な妨害(ぼうがい)をした人が警備(けいび)要員に取り押(お)さえられるケースも相次ぎました。思わぬ形で注目されることになった聖火リレー、いつから、どのように行われてきたものなのでしょう。



そして、その大混乱による中国側の対応の異常さは、
世界中に「中国ヤバい!」という国際世論を形成させた。


【参考】韓国、中国人留学生の過激行動に抗議 聖火リレー(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0428/TKY200804280348.html
【参考】聖火リレー 赤い旗一色…「異常」 中国人留学生に苦言(産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000037-san-pol


なぜそんなことになったのか。


「中国がヤバい!」というのは一部の人たちの間では
常識のようになっていたが、
その認識が世界的に共有されるまではいっていなかった。


隣国の日本でさえも、
中国に対しては好意的な報道が多かったくらいだ。
北京五輪反対の声も、一部からは熱烈に主張されていたが、
ここまで全世界的な抗議行動にまで広がったことはなかった。


それがなぜこのタイミングで
全世界的に嫌中感情が広がることになったのか。



ちょっと前までは中国を非難することがタブーだったのに、
今では中国を擁護することがタブーとなっている感がある。
この急速な世論の変化は一体どういうことなのか。


これは全くの偶然なのでしょうか。


最近本読んでますか?




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<聖火リレー抗議の合言葉となった「FreeTibet」ムーブメント>


聖火リレーのスタート地点アテネで行われた採火式。
厳粛かつ和やかな雰囲気で行われるはずの式典は一転、
予期しなかった乱入者の存在によって大混乱に陥った。

【参考】「国境なき記者団」五輪採火式に乱入 チベット弾圧抗議(朝日)
http://www.asahi.com/special/080315/TKY200803240390.html

北京五輪に向け、ギリシャの古代オリンピア遺跡で24日、聖火の採火式があった。式典の途中、中国政府によるチベット自治区での騒乱鎮圧に抗議する国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)のメンバーが侵入、北京五輪組織委員会の劉淇会長の演説を妨害しようとした。チベット問題で批判を受ける中国にとって、北京五輪の聖火リレーは波乱の幕開けとなった。


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彼らの抗議対象は「チベット蜂起への弾圧行為」だ。
これが全ての始まりだった。


その後、欧州大陸に上陸した聖火リレーは
ロンドン、パリと行く先々で大混乱を巻き起こした。

【参考】聖火リレーで15人拘束 厳重警備下のロンドン(共同)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/sports/CO2008040601000562.html

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【参考】パリの聖火リレー大混乱、抗議・妨害で途中打ち切り(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/world/news/20080407-OYT1T00643.htm

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そこにもチベット国旗が乱立していた。
「FreeTibet」こそが抗議行動の合言葉だったのだ。


では、ここからわかることは何か。

それは、

「チベット蜂起」こそが、
抗議活動を世界的なムーブメントにまで
発展させた要因となったのではないか


ということだ。


アテネで採火式が行われたのは3月24日

【参考】北京五輪聖火リレーの主な日程(時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200803/2008032100712&rel=y&g=spo

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そして、「チベット蜂起」が起こったのは
その10日前の3月14日

【参考】チベット:抗議デモと軍の衝突で80人以上の死者(大紀元)
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/03/html/d33805.html

【大紀元日本3月15日】中国チベット自治区ラサ市で発生した大規模な暴動は、拳銃や催涙弾によって鎮圧され、政府当局は7人の射殺を公表。しかし目撃者の証言によるとすでに80人以上が射殺されているという。

新華社によると、暴動は14日晩に鎮圧され、この暴動による外国人の死者はなく、消防と警察は燃えた車の残骸などの処理を開始しているという。



しかも、聖火リレーの日程は予めわかっている。
これは単なる偶然であると言えるのだろうか。



さらに、チベット問題は今に始まったことではない。
もう半世紀も続いている問題だ。
それなのに、国際世論はさしたる関心を示してこなかった。


それが今になって、
中国に対する世界的な抗議行動に発展した。


これは一体どういうことなのか。





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<北京で五輪を開催させることの真の狙い>


世界的な嫌中感情を引き起こしたのは、
間違いなく「聖火リレー」の存在があったからだ。


「聖火リレー」がなければ、
ここまで大きなムーブメントとなっただろうか。


「聖火リレー」がなければ
「チベット問題」にここまでスポットが
当てられることはなかったはずだ。
だから、ダライ・ラマは
北京五輪を一貫して支持していたのだ。


【参考】ダライ・ラマ、改めて北京五輪支持を表明(AFP通信)
http://www.afpbb.com/article/politics/2361760/2717003


では、「聖火リレー」をもたらしたものは何か。
それは「北京で五輪を開催する」からだ。


五輪が北京で開催されるからこそ、
聖火リレーが行われ、
中国が世界中の注目を集めることとなったのだ。



そして、世界中の目が中国に向くタイミングを
見計らったかのように「チベット蜂起」が勃発した。

【参考】中国分裂シナリオが始まった!?
http://keyboo.at.webry.info/200803/article_21.html


北京で五輪が開催されなければ、
ここまで中国を追い詰めることができただろうか。



それを証拠に、追い詰められた胡錦濤は
反日一転、日本に救いを求めてきたではないか。

【参考】日中首脳:戦略的互恵の推進で共同声明−ガス田、早期決着目指す(Bloomberg)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003008&sid=aeQoTyaC6EnM&refer=jp_politics

共同声明では東シナ海を「平和・協力・友好の海とする」との立場を再確認した。一方、過去の戦争、侵略に対する日本側の「反省」や「責任」などの文言は共同声明に盛り込まれなかった。



これだ。
北京で五輪を開催させる意味はここにあったのだ。



「ムチ」が効かないとわかった米国は
望みどおり「五輪開催という『アメ』」を用意した。
しかし、それは単なる「アメ」ではなかった。


中国をおだてて機嫌よくさせておいて、
経済成長の果実を頂きながら、
そして、強硬路線の中国に屈服したように見せかけて、
実は笑顔のウラで巧妙な「ワナ」を仕組んでいたのだ。


これは究極の「ほめ殺し」ではないか。


つまり、米国にとって「北京五輪」とは、

「Uncontrollable」な中国を制御するために、
「中華思想」という虚栄心を逆手に取った
巧妙な「ワナ」


だったのだ。


その「ワナ」が
開催直前になって「真の姿」を現した。
そのきっかけとなったのが3月の「チベット蜂起」だった。


それは世界を駆け巡る聖火リレーの直前であった。
抗議行動の合言葉は「FreeTibet」。
これらは本当に単なる偶然の一致なのだろうか。


しかし、「作戦」はこれだけではなかった。
壮大な「ほめ殺し」の仕掛けは
まだ他にも用意されていたのです。


(次回に続く)
http://keyboo.at.webry.info/200805/article_6.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
途転の力学様
TB有難うございました。貴殿のブログ記事をよく眦を決して読ませていただきたいと思います。
東郷幹夫
2008/05/22 15:04
東郷幹夫さま>
コメントありがとうございます。「眦を決して」頂くのは非常に恐縮ですので(笑)、「頭の体操」のおつもりでどうか気楽にお読み頂ければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
新快速 播州赤穂行き
2008/05/24 08:59

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