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格差是正には理論的には政府の関与が必要だが、 お上(政治家・官僚)は、その再配分の担い手としての 優秀さを持ち合わせておらず、 日本における「政府」の再配分機能は、 残念ながら信頼に足るものではないことがわかった。 国民の政・官に対する信頼は地に堕ちていた。 そして、ここまでお上に対する不信が極まると、 「もうこれ以上無駄な関与をしないでくれ」 という声が大半になると思われた。 しかし、国民のリアクションは違った。 信じられないはずのお上にまた救いを求めたのだ。 格差是正のために、規制を強化し、 財政をばら撒くことを求めた。 先の参院選において、 ばら撒き公約を掲げた小沢民主党を勝たせた行為が、 そのことを如実に示していた。 お上のことは全く信頼していない一方で、 それでもお上に救いを求める。 この一見アンビバレンスな感情は、 一体どこから生まれてくるのでしょうか。 その答えとして、 今回はとある本からの引用をさせて頂きたいと思います。 本書は、当ブログでも一度ご紹介させて頂いたことが あるのですが、文字通り「日本人の法感覚」を 文化的側面から考察した名著です。 【参考】日本人の法感覚とは http://keyboo.at.webry.info/200710/article_18.html 残念ながら絶版になっているのですが、 この日本人のアンビバレンスな感情を 見事に表現している部分がありますので、 少し長いですが是非ご紹介させて頂きたいと思います。 実は、ここに問題解決のための もう一つのヒントが隠されているのです。
ご訪問頂きありがとうございます。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 あなたの清き一票を是非よろしくお願いします!! ![]() ![]() <利益社会のわな> いかがだったでしょうか。 日本人の抱えるアンビバレンスの感情の源が おわかり頂けたでしょうか。 お上に期待したいのではない。 お上に期待せざるを得なかったのです。 では、なぜ期待せざるを得ないのか。 それは「コミュニティが崩壊してしまった」からです。 コミュニティが崩壊してしまったがゆえに、 お上への過度の期待即ち 「行政需要の増大」となって表れているのです。 では、なぜコミュニティが崩壊してしまったのか。 それは我々が「行き過ぎた個人主義」に 浸りすぎてしまったからです。 「行き過ぎた個人主義」に陥った私たちは、 他人に無関心になりすぎました。 他人に無関心になるということは、 コミュニケーションの希薄化をもたらしました。 【参考】人間関係「希薄に」80%…読売世論調査 http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/news/20060611i213.htm 「人と接するのをわずらわしいと思う人が増えた」49%が最も多く、次いで、「人の立場を理解できない人が増えた」48%、「テレビゲームやパソコンなどでひとりの時間を過ごす人が増えた」45%――などの順だった。 コミュニケーションが希薄化するとともに、 近所付き合いがなくなっていきました。 隣に誰が住んでいるかにすら、関心を持たなくなりました。 日常見られるこの現象こそ、 立派な「コミュニティ崩壊の姿」です。 【参考】調査データ クリップ!子どもと教育(Benesse教育研究開発センター) http://benesse.jp/berd/data/dataclip/clip0009/index2.html そして、無関心と没コミュニケーションは、 「助け合いの精神」を奪いました。 知らない人には無関心だが、 知り合いには救いの手を差し伸べるのが人間というもの。 しかし、没コミュニケーションにより、 他人との関わりが薄くなり、 「人のために」という意識が希薄になってしまった。 本来は知り合い同士が集まる「コミュニティ」が その役割を担ってきたのだが、今はそれがなくなった。 だから、人に相談できず、 一人で悩み苦しみを抱えなくてはいけない人が 増えてしまった。 日本は先進国の中で自殺が著しく多いと言われているが、 その本当の原因は「コミュニティの崩壊」にこそ あるのではないか。 【参考】失業者数・自殺者数の月次推移(社会実情データ図録) http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2740.html 【参考】自殺率の国際比較(社会実情データ図録) http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html 心から相談できる友人や家族がいたり、 救いの手を差し伸べることのできる「コミュニティ」があれば、 一人で苦しんだ末に自殺まで至らずに済んだ方も たくさんいるのではないだろうか。 格差の問題は、ただお上の力を借りて その差を埋めれば済むという問題ではない。 もちろんそれも必要ではあろうが、 それだけでは本当の問題解決にはならない。 私たちが本当に失ったものは何でしょうか。 それは金銭的な「平等」なのでしょうか。 そして、それが全てなのでしょうか。 違う。 私たちが本当に失ったのは「人との絆」なのです。 地域に根付いた「コミュニティ」なのです。 自分のことしか考えないのは、 何も政治家や官僚だけではない。 わたしたち一般大衆もそうなってしまったのだ。 【参考】公が公なら民も民(頂門の一針 2008/2/12号) http://www.melma.com/backnumber_108241_3997407/ 「コミュニティ」が崩壊したまま、 お上に依存しすぎるのは、いずれ国家財政の破綻を生む。 日本のお上の再配分機能は当てにならないから尚更だ。 「コミュニティの再生」なくして 格差問題の解決はない。 そのためには行き過ぎた個人主義を修正しなくてはならない。 でもそれは「国家意識の高揚」とは違う。 「身近な」他人に関心を持ち、 「身近な」他人とのコミュニケーションを増やし、 「身近な」コミュニティの構成員として 「助け合いの精神」を身につけること。 他人と付き合うのはたしかに面倒くさい。 人間関係が大変なときもあるし、 いやなことに付き合わないといけないこともある。 しかし、普段から顔を突き合わせているからこそ、 「いざ」というときに助け合える力になる。 このコミュニティの「力」こそ、 日本は再生させる必要があるのではないでしょうか。 「格差問題」は「経済政策」だけの問題ではないと 考える所以は、まさにここにあると思われるのです。 (次回は格差問題の最終回です。) http://keyboo.at.webry.info/200802/article_11.html 最後までお読み頂きありがとうございました。 当ブログは下記ランキングサイトに参加しています。 この記事があなたのお役に立てましたら、 是非清き一票をよろしくお願いします!! ![]() ![]() (ご参考) 「格差問題」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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コミュニティとは
これからトラックバックしようとしているブログでコミュニティの力を力説しています。 ...続きを見る |
よく考えよう 2008/02/15 17:28 |
消費の場しか知らない子どもは必然的に「自己中」になる
下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち(内田樹著 講談社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062138271/aiw-22/ref=nosim/ ...続きを見る |
にほん民族解放戦線^o^ 2008/02/15 23:04 |
何を為すべきか
もし、大幅に円高というよりドル安となったならば日本経済が転覆してしまうと考える人が多く居るように思われる。 しかし、1度は米国がドル安を政策誘導して、大幅なインフレを経験しなければ、明日の米国が無いのであるから我々は円高を呑まねばならない。 ...続きを見る |
よく考えよう 2008/02/16 15:46 |
「チャイナ・エスピオナージ」中国との新冷戦時代開幕・前編
||| チャイナ・エスピオナージ 前編 ||| 防衛極秘情報漏洩!ついにペンタゴンに潜入した中国スパイネット 米国政府の公式発表が暗示する、中国政府との「新冷戦時代」開幕 ...続きを見る |
米流時評 2008/02/17 13:36 |
素晴らしい記事
私たちが本当に失ったものは何なのか(格差問題はどう考えればいいのか:その6) ...続きを見る |
Crystal regime 2008/02/17 13:43 |
ブログ意見集: 構造改革は格差社会を助長する? by Good↑or Bad↓
「構造改革は格差社会を助長する?」に関するブロガーの意見で、みんなの参考になりそうなブログ記事を集めています。自薦による投稿も受け付けているので、オリジナルな意見のブログ記事があったら、どしどし投稿してください。 ...続きを見る |
ブログ意見集(投稿募集中)by Good... 2008/02/18 07:20 |
利益社会のわな
<font color=black size=3>弥生二十六日 水曜日 晴れ&雨 今の日本は単なる利益社会(・_・?) ...続きを見る |
惟神(かむながら)の道 2008/03/27 13:04 |
近代社会の終末
<font color=black size=3>書庫「社会学」の第5回目の記事となります(^^) ...続きを見る |
惟神(かむながら)の道 2008/06/08 00:15 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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地域と言うコミュニティは崩壊はまだまだ進んでいくでしょう。しかし、人間は群れたく、真似の好きな生物です。哺乳類であれば悉くと思います。それとNPOという訳の分らないものとこのWebが相乗効果を出してどういうコミュニティが醸成されていくか楽しみです。それは格差社会とは又別次元のものだと考えます。所得はあくまで個人の技能の問題でしょうから。 |
hbar 2008/02/15 17:58 |
こんばんは。 |
日比野 2008/02/15 22:42 |
hbarさん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/02/16 00:11 |
日比野さん> |
新快速 播州赤穂行き 2008/02/16 00:24 |
問題はドロップアウトした人達ですよね。破産に限らず収入減に悩む人達、自殺者が減りませんね。地域において負け組は小さくなってしまいます。例外があるとすれば祖先の陰徳です。「貴方のお祖父さんに世話になった」という想いを持つ人達だけが彼らに関ります。地域でなくドロップアウトした人々のコミュニティはあると思います。昔から八起き会がありますものね。 |
hbar 2008/02/16 08:25 |
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