途転の力学

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help リーダーに追加 RSS 続・政界再編の可能性を探る【後編】(2008年世界情勢を考えるための10の視点:その8-2)

<<   作成日時 : 2008/02/01 21:20   >>

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兼ねてから心配されていた「決断力のなさ」が
福田の足を引っ張った。
さらに「ガソリン税」問題で見せた「KY」ぶりは、
政治家としての「やばさ」も露呈してしまった。
福田内閣はやっぱりダメだった。
担がれただけの御輿に見切りをつけたパトロンが
ついに福田の下から離れ始めたのだ。


福田のパトロン、野中の子飼いの古賀が
麻生と会っていたのだ。
政界再編に向けて主役たちがひそかに動き始めたのです。

【参考】揃った5人の役者たち(ポスト安倍と政界再編の可能性を探る:その10)
http://keyboo.at.webry.info/200709/article_26.html


では対する政局の男、この人物はどうなのでしょうか。
福田さんの失速による敵失でほくそ笑んでいるのかと思いきや、
実はそうでもなさそうなのです。



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<「選挙に勝てる」神通力は「水モノ」のブランド価値>


参院選の大勝で、一躍時の人となった民主党の小沢代表
しかし、大勝に沸く周囲を尻目に彼は一人苦悩に陥っていた。

【参考】小沢代表辞任の真相を探る
http://keyboo.at.webry.info/200711/article_5.html
http://keyboo.at.webry.info/200711/article_6.html
http://keyboo.at.webry.info/200711/article_5.html



小沢は先の参院選の大勝は、
自民党の自滅によるたなぼたであることがわかっていた。
自らの今の評価はバブルだし、
外様である自分は党内基盤も磐石ではない。



そして、次の衆院選も勝てる保証がない。
これで勝てなかったら自分は終わりだ。
その苦悩の先に打った手が、
あの「大連立」だったのだ。



しかし、その戦術はあまりにも「高等」すぎて
周囲に理解されず、また小沢の独断専行への警戒感も相まって
身内の大反対に会い、あえなくご破算。
まさか身内の造反に会うとは。
怒った小沢は代表辞任の辞表を叩きつけた。


しかし、これで民主党は新たな人物の元で再出発するかと思いきや、
小沢に「辞めないで」と泣きついてきた。


選挙の顔になる人物が他にいない民主党は、
どんなに生理的に嫌いでも、
小沢に党首で居続けてもらう必要があるのだ。
もちろん、小沢もその動きは読みきっていた。


「選挙に勝てる」という神通力。
これこそが小沢をささえるブランド価値なのだ。
先の大阪市長選でも、その「価値」が見事に発揮された。

【参考】民主など推薦の平松氏が当選 大阪市長選(産経)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/103872/

福田政権発足後、初の大型選挙だったが、連立与党の自公推薦候補が敗れる結果となった。



しかし、相場と同じで選挙は水モノ。
いつまでも勝ち続けることなどできない。



小沢さんの神通力も、残念ながら
いつまでも通用するということはなかったのです。






<本気で勝ちに行ったのに惨敗した最悪の大阪知事選>


その神通力にかげりが見え始めた証拠がこれ。
そう、先日行われた「大阪府知事選」です。
勝ったのはみなさんご存知のこの方なのですが。

【参考】橋下知事!0秒当確!圧勝…大阪府知事選(スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080128-OHT1T00096.htm


もちろん、ここで問題にしたいのは負けた側。

【参考】大阪府知事選 民主勢いに陰り 衆院選へ国会戦略見直し(産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080127/lcl0801272225013-n1.htm

27日投開票された大阪府知事選は、自民、公明両党が支援した橋下徹氏(38)が初当選を果たし、昨年の参院選、大阪市長選と連勝してきた民主党の上げ潮ムードに水を差す結果となった。



そりゃ選挙なんだから負けることもあるじゃないか。
それに向こうは知名度が圧倒的なんだし、
そうでなくても大阪はタレントが通りやすいし、
これをもって「神通力に陰りが見えた」なんてのは
ちょっと言いすぎなんじゃないの?と思われるかもしれません。


しかし、違う。
負けるだけならいいんです。
もちろん、勝負事ですから負けることもあるでしょう。
今回は負けたこと以上に「負け方」が悪すぎるのです。


負けるつもりで半分捨てた勝負に負けたのなら
「はじめっからあんまやる気なかったよ」
で済ませられるし、投入する資源も少ないから
ダメージも少ない。


しかし、小沢さんはこの選挙はやる気がなかったのでしょうか。
相手が有名人だからはじめから勝負を捨てていたのでしょうか。


違う。
小沢はめちゃめちゃやる気だった。
「勝つ気」で本気で勝負を賭けていたのだ。


【参考】応援の熊谷氏惨敗、小沢民主は思惑外れる(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20080128-312926.html

小沢氏は昨年12月20日、熊谷氏の出馬会見に同席。「選挙戦の動向は、総選挙に大きな影響をもたらす」と、はっぱをかけた。11日の商店街練り歩きに続き、19日も大阪入り。選挙戦が進むうちに橋下氏との差は拡大した。最終盤、熊谷氏陣営から再度の応援要請を受けたが、終盤情勢の分析からか“負け戦”の応援には入らなかった。



それを証拠に、国会を途中退席し、
世間から非難轟々を浴びてまでも応援に行く熱の入れ様。

【参考】小沢代表「影響なし」 国会退席し、大阪応援(朝日)
http://www.asahi.com/politics/update/0130/TKY200801300002.html


これだけ熱をいれて、本気で勝ちに行って負けたのだ。
しかも、一騎打ちと見込まれていたのに
結果はダブルスコアの「惨敗」。



だから、これはただの「負け」とは違う。
最悪の「負け方」なのだ。



これはタレントが通りやすい
大阪の特殊現象というだけでは説明できない。


「選挙に強い」小沢の神通力が
欠けてきたからではないのか。






<神通力が消えると「負」の部分だけが残る>


これは「鶏が先か、卵が先か」の議論になってしまいますが、
こうなると「神通力」の裏に隠れていた
小沢の「負」の部分がどうしても目立ってしまうわけで。


【参考】小沢氏質問に逆ギレ「オレは忙しいんだ」(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20080117-308115.html

小沢氏は「選挙の都合で本会議を欠席したのが、けしからんの?」と、記者に逆質問。「大事な法案なら賛成するが(民主党が第1党の)参議院でも否決された」「ワン・オブ・ゼムの議員として本会議に出る時もあるが、それ以上に党首としてやることがある。国民は理解していると思う」と、持論を並べた。追及が続くと「総理や国務大臣が全部の本会議に出席しているのか。してないでしょ。あなたたちはそれを批判するのか。あの人たちよりおれの方が、よっぽど忙しいんだ。私は国務大臣の時も本会議には出ていた。大臣や政府のお偉いさんだから結構、野党党首だからけしからんというのはおかしい」と、逆ギレ。




そうなると、これまで黙っていた党内の不満分子も
おおっぴらに口を開け始めるわけで。

【参考】日銀総裁人事の水面下で火花 ワンマン小沢vs“天敵”仙谷(週間文春)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080131-01-0702.html

衆院当選五回、六十二歳の仙谷氏は、小沢氏と距離を置く前原誠司前代表や枝野幸男元政調会長ら中堅・若手グループの後見人格。東大法学部→弁護士出身で弁の立つ仙谷氏は、小沢氏が涙の辞意撤回演説を行った昨年十一月の両院議員懇談会でも質問に立ち、「なぜこのような深刻な危機が発生したのか。小沢代表と議員団とのコミュニケーションが表層的になっているのではないか」と苦言を呈し、今後は代議士会や衆院本会議にきちんと出席するよう迫っていた。




思うに、
小沢さんは言葉が足りなすぎるんですね。


彼の高等戦術は素人の国民にはなかなか理解できない。
「大連立」だって、考えに考えられた戦術なのに、
説明が足りないからわかってもらえない。


黒子であるうちはそれでもよかったんです。
自民党時代の彼は、影でトップを操る黒子だった。


しかし今の自分は「党代表」という「オモテの顔」だ。
「オモテ」に出るということは国民と直接対峙するということだ。


国民は政治の素人である。
だから逐一「言葉で説明」する必要がある。
素人だからと馬鹿にして、逆ギレしてはいけないのだ。
その「言葉」が小沢には決定的に欠けていた。



ここまで「オモテ」に出るのは
自身も始めての経験だったのだろう。
福田同様、小沢も「負」の部分が露呈し始めたのだ。


ということは、
自民党と民主党の比較の仕方が、

「どっちがより良いか」
から
「どっちがよりダメか」

に変わりつつあるということを意味する。
(もしかしたら前からそうだった?)


そのダメなもの同士が二大政党を担っており、
しかも国会はねじれている。
これは、非常に由々しき事態であるということがわかります。






<静かに動き始めた政界再編の主役たち>


結局、この「ねじれ現象」を解消するためには、
「政界再編」をするしかないと個人的には思います



理由は仮に今度の衆院選で与党が勝ったところで、
野党が参院の過半数を占めている状況は
今後6年間変わることがないため、
「ねじれ解消」には至らないからです。


理想を言えば、自民党も民主党も一回分裂して
仕切りなおしをした方が、政治不信解消のためにも
いいんじゃないかと考えています。

【参考】小沢民主党大勝の原因を探る
http://keyboo.at.webry.info/200707/article_22.html


政界再編の主役と目される5人のうち、
2人(古賀(野中)・麻生)は密かに動き始めました。


【参考】揃った5人の役者たち(ポスト安倍と政界再編の可能性を探る:その10)
http://keyboo.at.webry.info/200709/article_26.html

画像



小泉さんも冷遇されているチルドレンを率いて
「オモテ」に出る準備を始めたように見える。


【参考】小泉チルドレン優遇「とんでもない」 森元首相が強調(朝日)
http://www.asahi.com/politics/update/0116/TKY200801160387.html
【参考】飯島元秘書官、小泉氏再登板の可能性に言及(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080113AT3S1200V12012008.html

小泉純一郎元首相の秘書官を務めた飯島勲氏は12日、京都府綾部市で開いた自民党の会合で将来の政界再編に触れ「民主党の一部議員がかじをとれば、小泉純一郎という名前も出てくる」と述べ、民主党側が小泉氏を担ぎ出す形での再登板もあり得るとの見方を示した。



【参考】山本一太「プロジェクトJ」が「ポスト福田」政局へ始動(FACTA)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080131-01-1101.html

勉強会は昨年10月、党内に構造改革路線に対して否定的な意見が強まっていることへの危機感から「小泉改革」路線継続を訴えるために結成された。現顔触れは山本氏に世耕弘成前首相補佐官、河野太郎、佐藤ゆかり両衆院議員ら9人。竹中平蔵元総務相が顧問に就いている。

〜(中略)〜

山本氏らは、今のところ小泉元首相の再登板は想定していないというが、「小泉さんが新党に向けて翻意すれば話は別」との見方がもっぱらだ。




小沢の神通力に陰りが見え始めた今、
一番の地雷はもしかしたらここにあるのかもしれません。


(次回に続く。今回は予測ではなく主張が主になってしまいました。
申し訳ありません。)
http://keyboo.at.webry.info/200802/article_4.html

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