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国家予算の4倍にも及ぶ巨額の財投に潜む 特殊法人の不良債権問題。 それを延命させるための金ヅルを断ち切るための 「郵政民営化」という壮大な実験。 つまり、「郵政民営化」とは 財政再建、ひいては「官」の構造改革(行財政改革) のための必要条件だったのだ。 では、本当にこれが郵政民営化の本質なのか。 実はここでちょっと気になることがあるのです。 それは、小泉さんが5年間も政権の座に安泰したこと。 また、その間小泉内閣の閣僚にスキャンダルがなかったことです。 では、なぜそんなことが気になるのか。 それは、私たちが官僚全部を敵に回した男の末路を つい最近目にしたからです。 <本当に官僚全部を相手にケンカをしたのか> 前首相の安倍さんは、小泉さんでも手をつけられなかった 「公務員制度改革」をやろうとしました。 【参考】「公務員は責任問われぬ」首相がメルマガで指摘(iza) http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/58204/ ● 民間はリストラを断行し、生き残りをかけた努力をしてきたが、 公務員だけが、誰も責任が問われることなく時期がくれば昇格する 古いシステムを温存してきた。 ● 『公務員は民間に再就職させずに、 全員が定年まで働けるようにした方がいい』という意見もあるが、 理解できない。 ● 官のリストラを進めていくと同時に、 天下り問題を根絶していくのが政府案の考え方だ。 これはまったくもって正論である。 しかし、これが官僚の火をつけてしまった。 天下り実態調査の公開ヒアリングへの出席拒否で抵抗。 【参考】“安倍改革”の天下り調査、次官OB全員が拒否(iza) http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/69490/ 【参考】渡辺行革相、閣僚の対応を批判 事務次官経験者のヒアリング未出席問題で(iza) http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/70457/TrackBack/ 自らの身を守ることにかけては天才的な能力を発揮する官僚達。 自分たちの身の安全を脅かす上司は、何としてでも引きずり降ろす。 そのためなら「リーク」でも何でもやる。 【参考】安倍政権叩きの「ウラ」の構図は何なのか(仮説:動画付) http://keyboo.at.webry.info/200707/article_20.html そして、見事に安倍さんをわずか一年で引きずり降ろした。 そのくらい凄まじい抵抗力を彼らは持っているのです。 では、同じく全官僚が抵抗すると目された 「郵政民営化」に対しても、 同じような倒閣の動きが起こっても おかしくなかったはずなのですが、起きなかった。 仮に起きていたとしても、盛り上がらず功を奏しなかった。 (野中さんが倒閣運動を起こしていたが官僚主導ではなかった) なぜなのか。 小泉さんが安倍さんに比べて抜群に優秀だったからか。 それはたぶん違うと思います。 なぜなら、いくら優秀な政治家といえども、 実務周りを抑えていて、かつ霞ヶ関に情報網を張り巡らせている 官僚全部を相手にケンカしても勝てるわけがないからです。 ということは、これは一体どう考えればいいのか。 それは、 小泉さんが「タテマエ」とは裏腹に、 実は「全省庁」を相手にケンカをしたわけではなかった ということではないか。 そして、そういう私の疑念を裏付けるかのような 記事を発見してしまったのです。 <「官」の構造改革をやろうとしたわけではなかった?> その記事とはこれ。 【参考】安倍政権の倒閣を企てた官僚たちの二重クーデター(田原総一朗の政財界「ここだけの話」) http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070719_20th/ (引用)***************************************** かつて小泉内閣が郵政民営化の選挙で大勝した時、僕は小泉前首相に「大勝したのだから公務員制度改革をやればいいじゃないか」と言った。しかし、彼は「冗談じゃない」と即答した。 橋本龍太郎元首相も公務員制度改革に取り組んだ。当時はこれを行政改革と呼んでいたが、公務員の数と給料を減らし、官房長が握っている天下りの権限を奪うことを狙ったものだった。これに全省庁が協力すると言って官僚が集まったが、それは実は全く逆で、いかにこの改革を骨抜きにするかということに知恵が絞られた。 〜(中略)〜 公務員の数と給料を減らし、天下りをなくすはずが、省庁の数を減らすだけで、結局何も変わらなかった。「省庁再編」という、いかにも大仰な言い方だが、実態はなにも変わらなかった。つまりこの“改革”は失敗だった。 小泉前首相が言いたかったことは「最初から行政改革をやると言っていた橋本内閣でもできなかったことを、残り1年しか任期がない自分ができるはずがない。もし本当に公務員制度改革をやろうと思ったら内閣の最初から改革案を打ち出して、調整・段取りを整えなくてはならない。そのような準備が何もそろっていない状態で、できるはずがない」というものだった。 (引用おわり)***************************************** これは、官僚による安倍政権倒閣の背景について 書いたルポなのですが、この冒頭にあった小泉さんの発言が 非常に衝撃的だったので引用しました。 「公務員改革なんて冗談じゃない」 もしこれが彼の「ホンネ」だとするならば、 郵政民営化の理念と照らし合わせると、 どう考えても「おかしい」。 【参考】郵政民営化論―日本再生の大改革!(小泉純一郎・松沢しげふみ) 郵政民営化は、たんなる郵政省との戦いではなく、 全役所、全官僚、つまり現状維持勢力との戦いであり、 本格的な行財政改革の第一歩なのだ。 彼は役所を非難し、官僚を非難し、 徹底的な行財政改革をやるために郵政民営化を断行した。 逆に言うと、そのための郵政民営化であるはずだった。 そんな気概を持っていた彼の口から、 「公務員改革なんて冗談じゃない」 という言葉が出てくるなんて、どう考えてもおかしい。 なぜ、そんな言葉が彼の口から発せられたのか。 考えられる原因は2つしかありません。 @ 最初から「官」の構造改革なんてやる気がなかった A 「官」の構造改革をやろうとしたが出来なかった そして、「官」の構造改革という理念を持っているはずの 郵政民営化法案は通ってしまった。 これは一体何を意味するのでしょうか。 それは、今回の郵政民営化法案が 少なくとも「全省庁が」いやがる改革ではなかった ということを意味する。 少なくとも、当初の理念はそうであったのかもしれないが、 出来上がったものはそうではなかったということになる。 では、一体どこに抜け穴があったのか。 小泉さんは誰を味方につけたのか。 そして、最後に笑ったのは誰なのか。 長々と続けてきた本シリーズですが、 いよいよクライマックスに入ります。 (本シリーズになってアクセス数が激減しておりますが(泣) 今週中にはなんとか終わらせます。申し訳ありません。) http://keyboo.at.webry.info/200710/article_8.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「経済」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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いまさら郵政民営化についてどーのこーの言ってもしょうがないんじゃないんですか?どちらにしたって日本はアメリカの言う通りにするしかないんだから。 |
美しい属国の人 2007/10/11 21:49 |
美しい属国の人さん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/10/12 00:37 |
今何を書くべきか、焦点を絞りきれないブロガーの多い中で、郵政改革を切り口に問題提示したこのシリーズは、非常に読み応えあります。図形入りで数字に弱い私にも分かりやすい解説をありがとうございます。 最後に笑ったのは誰なのか!?待たれます。。(田原氏が意外にニュートラルなのでびっくりでした) |
さるさ 2007/10/12 01:09 |
こんにちは管理人さん。 |
さくら 2007/10/12 10:04 |
さるささん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/10/12 23:39 |
さくらさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/10/12 23:43 |
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