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米国にはしごを外された日本は六カ国協議で負けた。 イランに注力するために、北朝鮮をしばらくおとなしく させておく程度の「手打ち」をしておく必要が米国にはあった。 もう核を持ってしまっているのだから今更攻撃できないし、 するメリットもない。 拉致問題も米国に余裕があればもう少し取り合ってもらえたのでしょうが、 そんな余裕は今の米国にはありません。 ズルズル引き伸ばすよりは、もうこの辺で「手打ち」しておく必要があった。 一応日朝会議の場を用意するなど、配慮する姿勢を見せてはいるものの、 これは単なるポーズでしかない。 【参考】日朝作業部会始まる 美根担当大使、拉致解決を最優先 http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070905/kra070905000.htm しかもこれは最も日本にとっては分が悪い、 「あとは二人だけでやってくれ」パターン。 ドラえもんのいないのび太の言うことを スネ夫が聞くはずがありません。 そういう状況で日本が拉致問題を解決しようとするには どうすればいいのか。 (ややお題から議論がそれちゃってますが、 勢いでこうなっちゃいました。すみません。。) <正攻法を捨ててバーター戦法を取るしかない> 多数ご批判承知の上で書きます。 拉致問題を解決するには、「美しく」はありませんが、 正攻法を捨ててバーター戦法に出るしかありません。 米国を盲目的に信じて、 「拉致問題進展なくして支援なし」というスローガンを叫ぶだけ叫んで 単独制裁を続けること、つまり正攻法ですね、 これはもう通用しないことがわかった。 日本も「拉致問題進展」という見返りがなければ支援しないように、 北朝鮮も何がしかの見返りがなければ交渉には応じません。 悔しいですが、これが国際社会の現実なのです。 北朝鮮が一方的に悪いからと言って、是々非々を訴えても 日本が北朝鮮より圧倒的に強ければ話は別ですが、 今はそういう状況にありませんので、全く通用しないのです。 なんてったって、相手は「核」持ってますから。 もし拉致問題を解決する気が無くて、内政の不満を北朝鮮に向ける ということが目的であるというポピュリズム的発想であるなら、 その目的は達成されますが。 ここで私たちが忘れてはいけないのは、 拉致問題の第一義的目的は、 「拉致被害者が帰ってくること。 そして、これ以上被害者を増やさないこと」です。 北朝鮮への経済制裁はあくまで手段に過ぎませんね。 でも、それが通用しないことがわかった。 日本が制裁しても他の国がせっせと援助してるんですから。 経済制裁はみんなでやらないと意味がないのです。 だったら、やり方を変えるしかない。 悔しいけど、バーターするしかないんじゃないの? というわけなんですね。 <ロシアを仲介役にするという選択肢> 誤解のないように言っておきますが、 私は、野中さんのような北への無条件支援賛成論者ではありません。 「人道的」という名のもとに見返りなしに支援するのは大反対です。 従って、今回の水害被害に無条件で支援することには反対です。 【参考】北朝鮮水害支援、検討を示唆 与謝野官房長官 http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY200709040103.html 【参考】北朝鮮への人道支援を検討 町村外相、豪雨被害で http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070829/ssk070829000.htm 国民の税金を使うわけですから、 国益にかなう見返りを求めていくのは当然である。 この辺の発想はODAと同じです。 (この場合の「国益」とは「国民の生命と財産を守る」という意味です) 今の北と日本の関係では、日本が単独で彼らと対峙するのは無理です。 制裁も効かないし、仮に支援してもおいしいとこを 持ってかれるだけなのは目に見えています。 そこで、誰かに間に入ってもらう必要があると考えるわけですが、 今や日本からはしごを外してきている米国だけでは心許ないので、 できれば他の国にも入ってもらいたい。 そこで、北への影響力と日本のその他の地政学的要因を考えると、 非現実的かもしれませんが、 ロシアをうまいこと使うのを選択肢として考えるのも一考かと。 詳しい分析はしていませんので、やや無責任な発想ですが、 今世紀のキーパーソンとしてロシアの存在を無視できなく なっている現状においては、今こそ冷え切っているロシアとの関係改善を 果たすべきではないかと。 【参考】多極化時代のパワーバランスを読む http://keyboo.at.webry.info/200708/article_17.html http://keyboo.at.webry.info/200708/article_18.html http://keyboo.at.webry.info/200708/article_19.html また予断ですが、今後の日本が米国との関係を考える上においては、 「対民主党」モードに早く切り替える必要があると思います。 【参考】米国は中国を本当に仮想敵国とみなしているのか http://keyboo.at.webry.info/200707/article_7.html 【参考】台湾有事もう一つのシナリオ(米国の二枚舌外交の可能性) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_4.html もう米国ははっきりと日本に対する態度を転換してきています。 空気の読めなさ一級品の安倍さんがそれに気づいていればいいのですが。 (さすがにもう気づいてるか(笑)) 小泉さんのときとは状況が違います。 あのときの「やさしい共和党」はもういません。 二期目のブッシュは死に体です。 議会を牛耳っているのは民主党なのです。 このまま米国追従を続けると必ず痛い目に遭います。 クリントン時代を思い出してください。 中国重視のジャパン・パッシング、スーパー301条、 宮沢・クリントン会談での「年次改革要望書」による内政干渉。。。 【参考】巨大資本家に操られた日・米・中トライアングル(頭の体操) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_6.html この度の「従軍慰安婦決議」を見ていてもまさにそうですね。 これは明確な方針転換の「ジャブ」と受け止めたほうがよいと思われる。 (法案を提出したホンダ議員は日系の「民主党議員」) 【参考】従軍慰安婦問題はどう考えるべきか http://keyboo.at.webry.info/200707/article_24.html そのためにも、ポイントは中国よりも ロシアとの関係改善だと思われます。 今後アジアへの米国の関与の度合いは低くなると思われる。 六カ国協議の茶番ぶりからもその一端が伺えよう。 従って、多極化にあわせて生き残っていくための視点を 日本も考えなければいけないのではないかということです。 いわゆる「アジア外交」という「話せばわかる的丸腰し外交」ではなく、 もっとリアリストの視点に立った戦略が必要なのではないでしょうか。 (ありきたりな結論ですみません。。。) <追記> 以上の話はこの問題で想定される1シナリオに過ぎません。 以前、他のシナリオについても考えたことがありますので、 ご興味ある方はご参照下さい。 【参考】北朝鮮問題もう一つのシナリオ http://keyboo.at.webry.info/200707/article_13.html http://keyboo.at.webry.info/200707/article_14.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「世界情勢」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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ラサのブログ 2007/09/15 18:05 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
北朝鮮問題は二つの面から見る必要があると思います。一つは北朝鮮の動向、いま一つは日本の立場、即ち6ヶ国の中で占めている位置です。 |
chengguang 2007/09/07 15:08 |
chengguangさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/07 15:50 |
(続き) |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/07 15:51 |
今晩は管理人さん。 |
さくら 2007/09/07 18:40 |
さくらさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/08 11:44 |
(続き) |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/08 11:45 |
3回シリーズを一気に読ませて頂きました。この分かり易さがこのブログの売りですねw |
文太 2007/09/08 17:11 |
拉致問題に拘ると日本は置いてきぼりになると言うのは、先日朝日新聞がそういう論調の記事を書いてたと思います。勿論政府が拉致問題を軽視出来ないのは国内対策としては不可避ですが、第三国にとっては数十人単位の拉致など余り重要とは思われないでしょうね。 |
文太 2007/09/08 17:12 |
文太さん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/08 21:42 |
(続き) |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/08 21:43 |
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