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では、「投資家」は何が甘かったのか。 これは前回の記事にも書かせて頂きましたが、 大きく分けて以下の2つ。 @ 危ない証券化商品によくわからないまま投資したこと A それに大きな額を突っ込み過ぎたこと @については、「格付け」というシステムが持つ問題を考える項で見ました。 【参考】「サブプライム問題」波及メカニズムを探る(その5:根本的な問題(3つの見積もり甘さ)) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_31.html 【参考】「サブプライム問題」波及メカニズムを探る(その6:「格付け」というシステムが持つ構造的欠陥) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_32.html またAについては、「レバレッジ」を考える項で見てきました。 【参考】「サブプライム問題」波及メカニズムを探る(その3:震度の問題) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_29.html これらから、確かに何が起こったかという「現象面」についてはわかった。 しかし、投資家がなぜそういう行動を取ったのか。 これについての答えはまだ出ていませんね。 最後に、この問題について考えてみたいと思います。 <カネ余りが生んだリスクのとり過ぎ> 投資家が甘かった原因は、上でも見ましたように、 多分にリスク管理の問題です。 しかし、ではみんながそのリスクをわかっていなかったのかというと、 そんなことはなかったのだと考えています。 (もちろん、わかっていなかった人もたくさんいたとは思いますが) じゃあ、危険であるとわかっていながら なんで、そんなにリスクの高い行動を取ったのか。 それは 「カネが余って余って仕方がなかったから」 なんですねえ。 「ほんとかよ!?」と思われるかもしれませんが、 実は世界規模で考えると、カネは余って余って仕方がない状態なのです。 (ちょっとくらいおれに分けてくれよ!) 【参考】「世界的カネ余り」という謎 http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20070724/130570/ 「カネ」が余ると人間どういう行動を起こすのか。 当然「ちょっとくらい無茶してもいいよね」、っていう気になる。 そういう人たちが消費はもちろん、リスクの高い資産にも投資をしてくる。 まずは、株とか不動産とか、比較的手をつけやすいものから。 しかし、そういう人がたくさん出てきてしまったために、 株とか不動産とかはどんどん買われてしまって、割安感がなくなってくる。 でもカネはまだ余っているので、他に何かないのかと探しに行く。 そしたら、次はよりリスクが高く、 かつ難しいものにカネが流れていくことになる。 割安な投資先が他にないから仕方がない。 そうして、行きつく先には、 「サブプライムローン」というような危険な商品を さらに色々こねくりまわして組成された、よくわからない証券化商品にまで 手を出さざるを得ない羽目になってしまった。 カネが天下をグルグル回っているうちはその危険が顕在化しなかったのだが、 いつまでもうまくいくとは、そうは問屋がおろさない。 高いリスクには、それに見合った代償がある。 それが顕在化したのが、今般の「サブプライム問題」というわけなんですね。 では、なぜそんな「カネ余り」の状況が生まれたのでしょうか。 <「カネ余り」現象を考える2つの視点> その問題を考える前に、 まずは、「カネ余り」という現象そのものを、もう少し正確に定義してみましょう。 経済学的に「カネが余っている」とこととはどういうことなのか。 「カネ余り」とは、専門用語的には「過剰流動性」と言います。 【参考】過剰流動性とは http://www.acajp.net/kinyuu/archives/2005/05/post_305.html 「カネ余り」とは、物理的に「カネ」がたくさんあるというのもそうなのですが、 それよりも経済的に重要なのは、 「世の中に出回るカネの量が増えている」ことの方なのです。 つまり、余剰資金を1000万円持っている人がタンス預金することと、 余剰資金が100万円しかないけど、その100万円を全部使う人とでは、 景気的には後者の方が意味があるということです。 専門用語的にはそれを「乗数効果」といったりするのですが、 「カネ」は天下を出回ってこそ意味があるわけで、 だからこそ、「カネ余り」のことを「過剰『流動性』」と呼ぶわけです。 【参考】乗数効果とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%97%E6%95%B0%E5%8A%B9%E6%9E%9C そういう観点を踏まえると、「カネ余り」という現象は、 以下の2つの要因に分解することができそうです。 @ 物理的に「カネ」がたくさん余っていること (=余剰資金の増加) A 天下を出回る「カネ」の量が増えたこと (=資金効率の上昇) 【参考】世界を覆う過剰流動性 http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20070608/126917/ (すいません、今日は時間がないのでここまで。 最終回に続きます) http://keyboo.at.webry.info/200709/article_2.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「経済」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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暴落破壊投資 2007/09/04 06:57 |
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