途転の力学

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help リーダーに追加 RSS 巨大資本家に操られた日・米・中トライアングル(頭の体操)

<<   作成日時 : 2007/08/06 21:24   >>

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磐石であったはずの日米同盟に
徐々に亀裂が入りかけているという懸念は、
これまでいくつかの記事でお伝えしてきました。

【参考】従軍慰安婦問題はどう考えるべきか
http://keyboo.at.webry.info/200707/article_24.html
【参考】日米同盟を永遠と考えるのは危険だ
http://keyboo.at.webry.info/200707/article_8.html


その一方で、逆に米中間が徐々に接近してきている様子も
見られるようになりました。

【参考】米国は中国を本当に仮想敵国とみなしているのか
http://keyboo.at.webry.info/200707/article_7.html


この米国の真意はどこにあるのか。
今日は政治家を操る巨大資本家になった気分で、
ちょっと頭の体操をしてみたいと思います。


なぜ、巨大資本家の視点で考えるかというと、
グローバルに活動する投資家や企業(たとえばユダヤ資本)は、
政治家の重要なパトロンになっており、
彼らの意向が外交政策・地政学的動向に
大きく影響を与えているからです。



さて、来年の米大統領選は、民主党候補(ていうかヒラリー)が
勝つという予想が大半です。


民主党政権は、夫クリントン時代を見てもわかるように、
「中国重視・Japanパッシング」のイメージがあります。
当然それはバックにある巨大資本家の意向があったからですね。


日本よりも中国の方が投資先として魅力的と考えれば、
資本家は「同盟国」の日本よりも、「仮想敵国」の中国との関係を
優先させる。


クリントン時代の日本は「失われた10年」の真っ只中。
方や中国はケ小平の改革・開放路線の真っ只中。
資本家にとって、どっちがおいしいかは一目瞭然ですよね。

「Japanパッシング」の「ウラ」にはこうした事情があったと思うのです。


では、今回民主党候補が勝ったらどうなるのか。


今回勝利すると予想されているヒラリーも、
本音では台湾有事に介入しない考えを持っていたと思いますので、
彼女が大統領になれば、中国に寛容な政策を取ることになるでしょう。
(オバマはさらに融和的)

【参考】台湾有事もう一つのシナリオ(米国の二枚舌外交の可能性)
http://keyboo.at.webry.info/200708/article_4.html


しかし、夫クリントン時代のように中国に底抜けに肩入れするのかどうか
については、個人的にはちょっと疑問を持っていたりします。


というのは、ユダヤ資本はそろそろ中国から一旦引き上げようと
しているのではないかという動きがかすかに見え始めているからです。



BRICSレポートを書いて中国ブームを作り出した
米投資銀行ゴールドマンサックスは、
昨年までに中国4大銀行を相次いで上場させて
(利食いして)莫大な利益を出しました。

【参考】ゴールドマン・サックスとは
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200509190000/
【参考】Global Economics Paper No. 99: Dreaming with BRICs: The Path to 2050
http://www2.goldmansachs.com/insight/research/reports/99.pdf
【参考】銀行改革が急進行、銀行が次々に上場
http://news.searchina.ne.jp/special/06_bank.html


そしてそのGSの会長であったポールソンが財務長官になった。
それから何か具体的な事実があったわけではないですが、
そろそろ本格的な利食いの準備を始めているのではないか、
そして自分達の利食いが終わるまでの間波乱が起きないようにするための
パイプ役としてポールソンが出てきたのではないか。

【参考】ゴールドマンサックスと米政府の間にある”緊密な関係”
http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=179
【参考】ゴールドマン・サックスは「巨大なヘッジファンド」(フォーブズ)
http://amesei.exblog.jp/4624633/


つまり、肩入れするのは自分達が利食いをするための
時間を稼ぐためではないかと。
そんな見方も出来るような気がするのです。
(今でも中国に楽観的なレポートが多い)

【参考】ゴールドマンサックス:中国で「バブル」起こらない
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0307&f=business_0307_011.shtml
【参考】米ゴールドマン、中国の07年GDP成長率を12.3%に上方修正
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/070724/10161.html


中国経済のサスティナビリティに関しては、
さすがに疑問を抱きはじめている人は多いと思います。
一人っ子政策の影響から来るブルーカラー労働力の不足、
経済成長と共に上昇する賃金。

【参考】高成長でも厳しい雇用環境
http://www.jpmorganasset.co.jp/promotion/brics/column/china2007_6.html

↓↓↓↓↓↓↓↓↓(引用)↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
【参考】第14回アジア主要都市・地域の投資関連コスト比較(JETRO)
http://www.jetrobkk.or.th/japanese/s2_2_246.html

<中国の賃金が引き続き上昇>
 2002年の賃金上昇率を公式統計でみると,中国の賃金上昇が続いていることがわかる。都市別では,北京,大連,瀋陽,重慶が10%を大きく超える一方,中国国内でも賃金水準の高い上海,深せんは比較的上昇率が低かった。香港,台北,シンガポール,バンコクはマイナスだった。ジャカルタは賃金上昇率に関する公式統計がないため,法定最低賃金の推移で賃金の傾向をみると,99年以降49.0%,23.8%,38.7%と年々大幅に上昇していたが,2003年以降は6%台にとどまっており、現地通貨ベースの賃金インフレは沈静化している。しかし,通貨ルピアの対米ドルレートは前年に比べて6%上昇しており,米ドルベースでの賃金負担は軽減していない。 社会保障負担率(雇用者負担分)を国・地域別にみると,深せんを除く中国の各都市が20〜40%台と,他の国・地域と比べて非常に高い。低賃金が中国の強みの一つであるが,人件費では社会保障負担を含めたトータルコストを考慮する必要がある。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


完全純粋なる資本主義から脱却するに従ってコストが上昇し、
資本家にとっての「旨み」がだんだんと薄れてきていると思うんですね。
そのあたりがクリントン時代と違う点だと思います。



ユダヤ資本が伝統的に民主党寄りとは言っても、
その奥にあるマインドは「投資家」ですから、
片方にbetすることはあり得ず、
共和党と民主党で「リスク分散」を図るような気がしますし、
対日本でも同じなのではないかなあと。

(特に米国は党議拘束がゆるいので、所属政党が日本ほど
議員に色をつける状況にないという話を聞いたことがあります)


二大政党制になれば、賭ける対象は「2つ」で済むわけですから
投資家にとってはありがたいですよね。
彼らが二大政党制を支持する理由はその辺にあるのかもしれない。


また、勢力がそれなりに均衡している二大政党制が実現すれば、
囚人のジレンマではありませんが、
お互いを競争させることで、より自分たち(資本家)の望む
政策を実現させることが可能になる。
(「言うこと聞かへんかったら、あっちに肩入れするぞ」的な感じで)


従って、一番後ろにいる日米政財界のインナーサークルたちは、
米国の「共和党」と「民主党」、
日本の「自民党」と「民主党」、そして
中国の「共産党」と「大紀元」を駒にして(投資対象として)、
操っていこうとするのではないかと。



つまり、みんなうまいこと天秤にかけられて
操られているということなんではないかと。
あるのは厳然たる「資本の論理」しかないのではないかと。


国境を越えた資本家が、国境の枠を超えられない国家を統制する。
実はこれがまさに「グローバリズム」の本質ではないかと
思ったりするわけであります。


以上、頭の体操でした。




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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます!
「日・米・中トライアングル」まさしく拮抗する三角関係ですね。これは播州赤穂さんがお付けになったネーミングですか? 実にわかりやすいです。

私はこの上にさらに、オリンピックのモーメント(錘り)が加わると思うんです。オリンピックはユダヤ資本の「世界構造の多極化」イベントに他なりませんから。(個人的には一番好きなスポーツイベントですけれど....)

ノーベル賞もそうですが、オリンピックも、その裏のユダヤ財閥の存在を知ると、世界の資本をある国へ短期集中で投下する経済施策の一環ですよね。だから現在は、世界の資本を中国へ差し向けておいて、五輪終了後は手のひらを返したような動きになるんじゃないでしょうか。

海外資本を抜き去った中国の実質的経済力、というのが皆目わからないんですが、のちほどまたご教授ください。
(今日の講義も、ただで受講するのはもったいない深さでした。多謝!)
ysbee
2007/08/07 07:41
ysbeeさん>
おはようございます。僭越ながら自分でネーミングしました。お褒め頂き大変恐縮です。ありがとうございます。今回はお言葉に甘えてエントリ立てさせてもらいました(笑)。ユダヤ資本の話はysbeeさんのコメントでいつも勉強させて頂いております(こちらこそ深謝です!)。「陰謀論」と言ってしまえば簡単ですが、「資本の論理」を加えると、地政学上の色んな物事のつじつまが合うことを考えると、みんな言わないだけでやはり真理に近いのではないかと思います。「陰謀論」ということで、「胡散臭いからうそだろう」という印象を与える狙いもあるのかもしれませんね。それにしても、オリンピックもノーベル賞もユダヤですか。何か知れば知るほど夢がなくなる感じがして悲しいですね。業界ではオリンピック後の中国経済について、悲観的な見方をしているエコノミストはほぼ皆無です。もちろんユダヤ資本の可能性について言及している方もいませんし。確信は全くありませんが、個人的にはバブルの部分が一旦急速にはがれて、その後は安定成長時代に入るような気もしています。
新快速 播州赤穂行き
2007/08/07 08:19
(続き)あれだけの人口を抱えていますので中国経済の懐が深いのも確かだと思いますし。しかし一方で安定成長では今後は政治体制が持たなくなりますので、レジームチェンジの可能性が出てくるのではないかと、これは「期待」をしています。ただ、その際には人民解放軍の暴発懸念と中国に進出している日本企業が心配です(欧米ユダヤ資本は金融投資なのでEXITにそれほど時間はかかりませんが、日本企業は工場などの実物投資なのでそう簡単に引き上げることができないでしょうから)。
新快速 播州赤穂行き
2007/08/07 08:19
播州赤穂行きさん、いつもつっこんだ分析とわかりやすい解説を、ありがとうございます。
多分専門的に解析すると、この何十倍もむずかしくなってしまうのでしょうけど、こういうふうに噛み砕いてくださると、私のような経済音痴には非常に納得できて、ありがたいです。

毎日チェックしている中に、とんじいさんの『爺砲弾』というブログがあるんですが、中国の現地情報を生でコミカルに伝えてくれて面白いです。その写真や動画を見ると、大都市近郊の団地の壮大なこと!行けども行けども、同じ建物の林立です。

確かなデータでは、年間の国内移動人口(出稼ぎ労働者)が2億人とか!おそろしい国ですね。そういう状態で不景気に行き当たったら、暴動間違いないでしょう。願わくば、東アジアの平和のためにも長期安定しますように。
ysbee
2007/08/07 14:09
ysbeeさん>
再度のコメントありがとうございます。私の説はあくまで仮説なのではずれてる可能性大ですよ。相場もなかなか当たらないですし(笑)。なので考えられるシナリオは複数用意しておかなくてはいけないなあと考えています。とんじいさんのサイト早速見せて頂きました。めちゃくちゃ面白いですね。ご紹介ありがとうございました。中国の暴発は私も何としても避けなければいけませんね。難民の大量発生の問題もありますし。憲法改正には個人的には反対ではないのですが、核兵器を持てば抑止力が足りるという議論も非常に危険だと考えています。レジームチェンジも含めて中国をどうソフトランディングさせるかが、今世紀の大きなテーマになると思います。
新快速 播州赤穂行き
2007/08/07 16:00
新快速 播州赤穂行きさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
ゴールドマンサックスは中国四大銀行にもしっかり投資していますし、まだまだ投資効率を上げるべく虚妄を喧伝している最中だと思われます。
いずれ株価が上がるところまで上がれば、支那人や海外の個人投資家に損をさせる形で莫大な利益を上げて引き上げる可能性大です。
問題は、支那の次のターゲットをいつ確定させるかで、すでにインドにも資本投下していると思いますね。次のターゲットが決まらないうちは引き上げないでしょうから、2010年より後になるだろうと私は考えております。
中共がこうした外資の動きをどこまで把握して牽制しているか不明ですが、おそらく引き止めるためにかなりの工作をしているものと思われます。
日本人は損させられるだけかと、今の状況を見ていると思われ、いつまでお人よしでいるのか、正直暗鬱な気持ちです。
ナルト
2007/08/31 19:56
ナルトさん>
いつもコメントありがとうございます。毎日たくさんの方からコメントを頂いているはずなのに、毎回ちゃんとみなさんに返信下さるナルトさんの姿勢には本当に感服いたします。私も見習いたいと思います。さて、中国経済に関しては、いずれ内需主導型に移行するであろうとは言え、やはり一旦バブル的な部分が剥げる可能性が非常に高いのでしょうね。BRICS投信ならまだしも、「チャイナオープン」」とか、あげくのはてには中国株なんかをブームに煽られて買わされている個人投資家の方はちゃんと手仕舞いポイントを置くなどのリスク管理を忘れずにやってもらいたいなあと思います。まだ金融投資は逃げようと思えば逃げれるのですが、最悪なのは製造業等の実物投資で、これが日本の投下資本形態が米国と全く違う点なので、米国よりも敏感になっている必要があるのですが、大丈夫かなあという印象を持っています。
新快速 播州赤穂行き
2007/08/31 22:22

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