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もし、この問題が「情報の非対称性」の問題だけだとすると、 格付機関の誤りは、「不可抗力」ということになります。 つまり、 「我々は誠心誠意、投資家のためになるように厳正な審査を したのだけれども、結果的に判断を誤ってしまいました」 ということ。 であれば、投資家の反応としても 「まあ、仕方ないよね。人間だから間違えることもあるよ。」 てな声がもっと出てきてもいいような気がするのですが、 実際はそうはなっていない。 もちろん、「カネが絡んでるから」という理由もあるでしょうが、 実はそれだけではないんですねえ。 では、投資家は何を疑っているのか。 <格付機関の客は「投資家」ではなく「借り手(発行体)」> それは、 「おまえら、わざと判断間違えたんちゃうんか??」 つまり、格付機関の判断に恣意性があったのではないか という点を疑っているわけなのです。 では、なぜそんな疑いが出てくるのか。 それは、格付機関の収益構造を見ればよくわかります。 格付機関のメシの種って何でしょう? 言うまでもありません。 「格付け」ですよね。 「格付け」をすることで、その手数料をもらう。 問題はその次。 では、「誰に依頼されて『格付け』をするのか」 というところなんです。 「誰」とは一体だれなんでしょう? 「投資家」でしょうか?いや、違います。 実は依頼するのは「発行体(=借り手)」なんですね。 つまり、「格付け」というのは 投資家側から、 『この債券に投資しようと思うけど適格かどうか審査してくれ』 という依頼があって行われるものではなく、 発行体側(=借り手)から、 『この債券を発行するんやけど投資家にとって適格か判断してくれ』 という依頼がなされて行われるものなのです。 従って、格付機関にとって、 借り手(発行体)は「お客様」ということになるわけです。 ここが、「ミソ」になるわけなんですねえ。 <格付機関にとっても「お客様」が第一> 商売の基本は何か。 それは「お客様」のことを第一に考えることです。 そして、「お客様」のニーズに合ったサービスを提供することです。 これはどんな商売でも同じです。 「格付機関」だって例外じゃありません。 では、「格付機関」にとっての「お客様」とは誰なのか。 それは、先ほど見たように債券の発行体(=借り手)ですよね。 さらに、その「お客様(発行体)」のニーズって何でしょう? 「『格付け』をしてもらうこと」ですか? いやいや、それだけではありませんよね。 「お客様」のニーズは、 ただ「格付けをしてもらうこと」ではありません。 「『できるだけ高い』格付けをしてもらうこと」なんです。 当たり前ですよね。 「格付け」が高くなればなるほど、債券の発行条件はよくなる。 発行条件がよくなるということは、支払う金利が安くて済む。 当然、発行体には「高い」格付けをしてもらうニーズがあるのです。 逆に言うと、その格付けが気に入らなければ、 「おたくじゃなくてよそ行くよ」となる。 格付機関も一社じゃありませんから。 競争なんです。発行体(借り手)が選べるんです。 格付機関も格付けができなかったら、 そもそもおマンマの食い上げになる。 厳しい格付けをしてソッポを向かれるくらいなら、 少々甘くても「『実入り』にはかえられねえ」。 実際に作用しているのかどうかは知る由もないが、 そんな力学が働いてしまう可能性は、 ビジネスモデルの構図から十分に考えられる。 【参考】米国における格付け会社を巡る議論について http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2002/2002spr02.pdf そこに疑いを挟む余地があったというわけなんですね。 【参考】格付け会社の規制論浮上・証券化商品、リスク評価に疑念の声 http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/zaimu/index.cfm?i=2007082100267b5 【参考】サブプライム、責任転嫁合戦 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070816/132283/ 【参考】サブプライム危機 格付け会社も共犯? リスク過小評価に批判 http://www.sankei.co.jp/keizai/kinyu/070827/kny070827000.htm そういう構造的欠陥を持っている「格付け」というシステムを、 この業界は必要以上に有難がっていた。 そして、そういう構図を投資家は理解しておかなければいけなかった。 これも投資家の「自己責任」になっちゃうのだから、 「マーケット」ってほんと「仁義なきサバイバルな世界」 なのでございますね。。。 (やっぱり終わらなかった。次回に続きます。。。) http://keyboo.at.webry.info/200709/article_1.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「経済」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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おはようございます。 |
米流時評 2007/08/31 09:27 |
こんにちは、管理人様。 |
さくら 2007/08/31 13:31 |
ysbeeさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/08/31 22:30 |
初めて投稿します。よく判る説明を有難うございます。格付け機関のからくりがよく判ります。ということは、日本の国債格付けが異常に低いのは、金を払っていないからなので、アメリカなどは金を出しているからなのでしょうか。国の格付けからくりも説明して戴けるとありがたく思います。 |
chengguang 2007/08/31 23:12 |
さくらさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/01 15:12 |
chengguangさん> |
新快速 播州赤穂行き 2007/09/01 15:12 |
ご返答有難うございます。私の想定は書かれている通りです。ただ、日本の状況から格付けが下がったとすると、それ以前に長く続いたアメリカの双子の赤字時代には、アメリカも格付けが下がっていたのでしょうか。それなら納得するのですが。 |
chengguang 2007/09/02 00:18 |
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