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イスラーム内での宗派対立を加速させるという、 米国の企みは果たしてうまくいくのか。 これに関しては、米国の意図がもろくも崩れ去りそうな動きがあって、 実は、先のパレスチナの選挙で 過激派の「ハマス」が政権を握ってしまったということです。 【参考】パレスチナ評議会選、ハマス過半数…闘争継続を表明 http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4800/news/20060127it02.htm 【参考】ハマスとは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9 <スンニ派のハマスにシーア派のイランが支援の衝撃> このハマスの登場によって変わったことは何か。 まず、ハマスはイスラエルとの武力衝突を辞さない過激派であるゆえに、 欧米がパレスチナに対する支援を停止しました。 これにより、イスラエルとパレスチナとの緊張がさらに高まっています。 【参考】政府、パレスチナ支援凍結へ…米・EUと足並みそろえ http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4800/news/20060417ia02.htm とは言っても、外からの資金援助に頼っていたパレスチナは、 思想は勇ましくてもカネがなければ活動できません。 そこで出てきたのが、 おなじみ漁夫の利狙いのロシアと何と「イラン」なのです。 ロシアが出てきたのは何となく分かるのですが、 「イラン」がパレスチナの援助に公式に手をあげたことは、 非常に大きな意味があるように思います。 【参考】イラン、ハマス主導自治政府に1億2000万ドル支援 http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4800/news/20061117i303.htm 同じイスラームなんだから、別におかしくないやないかという意見が 多数出てくると思いますが、 なぜわたしがこれを「非常に大きな意味がある」と言うのかというと、 イランが「シーア派」であるのに対し、 ハマスは「スンニ派」だからなのです。 いくら同じイスラームでも、 宗派が違うだけであれだけドンパチやるくらいだから、 あっちではドンパチ、こっちでは握手というのは 心情的には腑に落ちないはず。 従って、この支援表明はイランにとって「かなり戦略的なもの」 であることが推察できるわけです。 つまり、両者共通の敵イスラエルを目の前にして 宗派の違う(しかも民族も違う)両者が手を結ぶことになった。 このことにこそが、一番最初に書いた 『この問題には、世界の様々な対立軸が凝縮されており、 従って実際に戦争が勃発してしまえば、 イラク戦争と違って、その影響はかなり広範囲に及ぶと思われます。 もちろん日本も無関係ではありません。』 ということの意味するところなのです。 これで、「シーア派」と「スンニ派」のイスラームの対立が 「対欧米(+イスラエル)」の名のもとに「戦略的に」解消され、 あたかも、かの十字軍時代のような「欧米VSイスラーム」の図式が 出来上がったことになります。 (「文明の衝突」なんて本を書いた人もいましたが。。。
<イランが核兵器を持っていなければ戦争確率高まる> この状態で戦争がおこればどうなるか。 直接の当事者は、米国・イラン、そしてイスラエルということになります。 恐らく起こるとすれば、米国が先制攻撃するということになるのでしょうが、 そうなれば「イラン・イスラエル・イラク米軍」3者が核の応酬合戦を 繰り広げて共倒れになること必至だと思います。 焦点はイランが核兵器を持っているのかということですが、 核兵器の製造能力を自前で持っているのかは別にして、 核兵器自体も保有している可能性があるのではないかと思います。 その後ろ盾は他ならぬ、ロシアと中国と見ています。 そうでなければ、あそこまで強硬な態度は取れないでしょう。 石油は国を豊かにしてくれますが、 敵から国を守ってくれるわけではありません。 【参考】「イスラエル崩壊の秒読み始まる」イラン大統領が演説 http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4800/news/20070604id01.htm あくまで武力による抑止力があってこそ守れるのです。 イラクにはそれがなかったからフセインは倒された。 その隣国の様を教訓にしていないはずはありません。 なので、もちろんあくまで推測ではありますが、 イランが核兵器を保有している可能性が高ければ、 これまでの常識から考えれば、 実際にイラン戦争が起こる可能性は限りなく低いと考えられる。 逆にイランが核兵器を持っていないことに、 米国が確信を持ったならば、 イラク戦争と同じ事が間違いなく起こるでしょう。 また、イランが核兵器を持っていたとしても、 それでも米国が攻撃を起こしてしまうとなると、 (もしかしたらイスラエルがフライングしてしまう 可能性も十分に考えられるが) イラク戦争とは比べ物にならない、 甚大な被害が発生すると思われます。 これは日本にとっても無関係ではありません。 ていうよりも大いに関係あることです。 もし、イラン戦争が勃発してしまえば ホルムズ海峡が閉鎖される恐れがある。 そうすると、中東の原油が日本にこなくなる。 石油の中東依存度が9割にものぼる日本にとって、 これは放っておける問題ではありません。まさに死活問題です。 【参考】ホルムズ海峡とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%82%BA%E6%B5%B7%E5%B3%A1 また米国との同盟関係を公に表明している関係上、 イランの敵である米国の仲間として、 攻撃の対象になる可能性もあります。 いつまでも親日でいてくれる保証はありません。 【参考】親日国家、イラン http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h18/wing1074.html そのとき日本はどうするのか、また自分達はどうするのか。 真剣に考えておいた方がいいかもしれません。 (次回に続く) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_24.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「世界情勢」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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なんとなく書いていく日記 2007/08/23 06:29 |
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米流時評 2007/08/27 06:19 |
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