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イラン問題を考えるための前段階として、 世界全体のパワーバランスがどうなっているかを見てきました。 【参考】多極化時代のパワーバランスを読む http://keyboo.at.webry.info/200708/article_17.html http://keyboo.at.webry.info/200708/article_18.html http://keyboo.at.webry.info/200708/article_19.html 結論としては、世界は米国一極集中から、 米・中・露の三極時代に移行しており、 EU・インドの出方によってはさらに極が増える可能性を指摘しました。 これを念頭に置きながら、 イラン問題について考えていきたいと思います。 まずは、そもそもイラン問題発端の原因から見ていきたいと思いますが、 これはみなさんご存知の「核開発問題」ですね。 ここから出発したいと思います。 (今日から7回シリーズです) 【参考】イランの核開発問題とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A0%B8%E9%96%8B%E7%99%BA%E5%95%8F%E9%A1%8C <核開発は抑止力のため> まず、そもそもとして、 @ なぜイランは執拗に核開発にこだわるのか。 A また逆にいうと欧米などの大国は核を持っているのに、 イランが核開発をしてはいけない理由は何なのか。 という疑問が沸いてくるわけで、この辺のそもそものところは、 ちゃんと押さえておいたほうがいいような気がします。 まず@からですが、核開発にこだわる理由は明確です。 それは「核は他の何よりも国を守る効果がある」からです。 かつての武力衝突の歴史を振り返ってみると、 核兵器を保有している国同士が、ドンパチをやったことはありません。 両者倒れになることがはっきりしているからです。 もし、今後核戦争が起こるようなことがあれば、 大げさではなく、世界は破滅に向かうと思われます。 たとえ兵力を何万人、何百万人もっていようが核には勝てません。 それだけの効果つまり抑止力を核は持っている。 なぜイラクが武力行使を受けて、北朝鮮が受けずに済んだのか。 その答えのひとつとして、 「核の有無」があったことは間違いないと思います。 (「大量破壊兵器」と「核兵器」は抑止の点では雲泥の差) 力が全ての国際社会において、手っ取り早く自分の地位を上げることができる。 だから核開発にこだわるのではないかと。 そして、イランは今「石油」という世界中が欲している資源を大量に持っている。 それが彼らを強硬たらしめる強力な後ろ盾となっている。 イランは核の平和利用を強調しているようですが、 自分の国の平和を守るための核兵器開発も、 「平和利用」の範疇に入りはしないのでしょうか。 <パワーバランスを脅かす存在を許さない欧米> こういう核開発の動機を考えてみると、Aは何となく読めるような気がする。 はっきり言って、Aはイランから見れば矛盾しています。 正論を言えばイランが正しいことになる。 「既に持ってる奴におまえは持つなと言われる筋合いはない」 ということ。 しかし、こういった矛盾がまかり通るのが国際社会の恐ろしいところで、 これこそが「国際社会は力が全て」であることの一端なのです。 つまり、欧米にとって自らのパワーバランスを脅かす存在の台頭は 望ましくないわけです。 しかも相手は自分達の言うことを聞かない、 彼らでいうところの「ならず者」。 そして、中国のように大きくなってしまってからでは 手が打てなくなってしまうので、 出過ぎる前に杭は打っておかなければならない。 それがイランのケースでは「核問題」であったということ。 なので、明らかに矛盾とわかっていても 「おれたちには核兵器使用を抑止する理性があるけど、 おまえにはないからだめだ」 と言い、国際世論を味方につけてイランを押さえ込もうとする。 この辺のプロパガンダはお手のものですから。 実は日本も昔やられてるんですよ。 「ジャパンバッシング」という名前で。 日本には核兵器がないから、経済制裁の形になったが、 本質的にはイラクの件と変わらない。 【参考】ジャパンバッシングとは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0 つまり、欧米の圧力の根源は力の論理にあるということです。 彼らの存在を脅かす行為は、 たとえどんな理由があっても「ダメ」なのです。 <「民主化」=「合法的植民地化」?> 自分達の作ったルール(資本主義)の元で、 彼らの言うことを聞く勢力を世界中に広め、そこから経済的果実を得る。 米国の進める「民主化」の本質はそういうことではないかと思うのです。 そして、それが最もうまくいったのが他ならぬ日本なのです。 昨今は経済が成熟化してきているので、 自国からは十分な果実が得られない。 だから民主化による「合法的植民地」がもっと必要になる。 最近民主化が声高に叫ばれるのは、 米国の成熟化と関係あるような気がします。 以前はもう少しモンロー主義的要素があったように思うのですが。 【参考】モンロー主義とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E4%B8%BB%E7%BE%A9 「『自由と民主主義』という人類にとって普遍的な価値を 世界に広めるために欧米は頑張っているんだ」 なんて言うと、非常に耳障りのいい話なのですが、 その実は何てことはない、「思いっきりそろばん弾いてるやん!」 ってことなんですね。 はっきり言って、 帝国主義時代とやってることは大して変わらない。 こういう力学が働いていることを考えてると、 イラン問題も単にイラン一国でとどまる話ではないのではないか ということが容易に推察されることと思います。 以前にも述べましたが、 このイラン問題には、様々な地政学的対立軸が 凝縮されているのです。 (次回に続く) http://keyboo.at.webry.info/200708/article_21.html ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「世界情勢」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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米流時評 2007/08/21 07:07 |
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ゴーヤンのぼやき日記 2007/08/21 20:38 |
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ネトウヨのブログ 2007/08/22 01:50 |
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