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<中国とロシアの関係はYKKのようなもの> では、その3極が完全に対立関係にあるかというとそうではなく、 現在はどちらかというと、「中露VS米国」の構図になっているのが見える。 実際、中露を中心に「上海協力機構」という多国間により非米組織を 結成したり、さらにロシアは、東シベリアの石油パイプライン建設に関して、 日本ではなく中国ルートを優先させたりと、 その関係が密接になっているのが伺える。 (参考) 上海協力機構とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E6%A7%8B 中国とロシアは地理的にも近い(ていうか隣同士)し、 またロシアは米国に対しては、かつては「ソ連崩壊」、 今は「バラ革命」「オレンジ革命」への度重なる裏からの介入で邪魔された 恨みつらみが鬱積しており、米国と手を結ぶなんてとてもとても。 というわけで、中国とロシアが近しい関係になるのは 自然な流れだといえるでしょう。 ただ、だからといって中国とロシアの関係が完全に蜜月かというと そこもまたそうではないらしいから話がややこしくなる。 上の絵で、ロシアと中国を結ぶ二重線を 「実線」ではなく「点線」にしているのはそのためです。 つまり、皆一度に二人を相手に戦うことはできないわけです。 よっぽど圧倒的な力の差が無い限り、そんなことは不可能だ。 現に一番強い米国をもってしても、 イランと北朝鮮問題に同時に対処することができない。 いわんや中国・ロシアに対してはなおさらです。 だから、1対1になるまでは「敵の敵は味方」のような感覚で 「敵の敵」を一緒になって潰すために、 戦略的に手を結ぶことは十分ありうるわけです。 そして、めでたく二人与して米国を倒せた暁には、 今後はその味方が敵同士に変化し、再度バトルが開始されるのです。 何か「権力闘争」を見るような感じですね。 かつて小泉首相が自身の盟友関係であったYKK(山ア・加藤・小泉)について、 「これは友情と打算の二重構造である」 と発言して物議をかもしたことがことがありますが、 今の中国とロシアの関係はまさにそんな感じなのかもしれません。 こうして見ると、米国が不利な状況になっているように見えるが、 本当にそう判断していいのでしょうか。 <極がさらに増える可能性(インドとEUの動き)> 今は「3極」構造に見えるが、 EUの出方次第によっては「4極」になるかもしれないし、 はたまたインドの出方次第では「5極」になるかもしれない。 さらには日本の出方次第では「6極」になるかもしれない。 従って、事態はまだまだ流動的であると考えられます。 そう簡単に筋書きどおりにいくとは思えません。 最終的な姿がどうなるかわかりませんが、ただ一ついえることは、 「世界が多極化に向かっている」ということは間違いなさそうです。 その中で、個人的には特にインドと欧州の動きに注目しています。 特に気になるのがドイツとロシアの結びつき強化の動きで、 独露間の天然ガスパイプライン建設なぞは、その象徴でしょう。 詳細は下の参考記事をご覧下さい。 (参考) ロシアとドイツで米国を挟み撃ち http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20060606/103740/ 昔はイギリスとEUはもっと近い関係にあったような気がしたのですが、 イラク戦争を機に、両者の距離感が広がりつつある感があります。 (イギリスは賛成、他の欧州諸国は反対の立場を取った) ドイツの動向が、この流れに拍車をかけることによって、 EU全体が何とロシア側についてしまうなんていう サプライズがないとも言い切れません。 次にインドですが、 今やBRICSの一角として世界的な注目を集め、 国力を増強させている国であり、 米国はこの国を取り込むことに躍起になっているわけですが、 そのために、これまで難色を示していたインドの核保有を、 いとも簡単に容認しまいました。 もともと民主国家体制を取っていることもあって、 インドはこれで米国陣営につくのかとも思われましたが、 そうは問屋が卸さない。 この国は歴史的に中立な立場を貫く意志が非常に強いため、 非米同盟である、上海協力機構に参加希望を表明したり、 米国と敵対するイランとも資源外交を展開したりするなど、 独自の外交を貫く姿勢は変えておらず、 そう簡単にはなびいてくれないようです。 今後の国の発展性を踏まえると、 インドはEU以上に台風の目になるかもしれません。 これまで海外のことを米国に任せっきりにしてきた日本ですが、 こういう情勢変化に取り残されないように、 目を凝らせておかなければいけません。 という、世界のパワーバランスの基本を押さえた上で、 次回から本題のイラン問題について考察していきたいと思います。 ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「世界情勢」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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「イスラエルは悪魔の旗」アフマディネジャドの大暴言
||| イラン大統領「イスラエルは悪魔の旗」 |||イラン国営放送がアフマディネジャド大統領のイスラエル非難を報道 2005年国連での「イスラエルを地図から抹殺」に次ぐ致命的大暴言 ...続きを見る |
米流時評 2007/08/20 13:15 |
『中国、太平洋の東西分割提案か』ワシントン・タイムズ記事全訳
昨日産經新聞で取り上げられた、中国の太平洋東西分割提案に関するニュースで、その元記事のワシントン・タイムズの記事を全訳しました。既にあちこちのブログで話題になっていますので、とりあえず産經新聞の記事です。 ...続きを見る |
Red Fox 2007/08/21 16:25 |
「多極化時代のパワーバランスを読む(その3:極がさらに増える可能性)」について
「多極化時代のパワーバランスを読む(その3:極がさらに増える可能性)」について いつも勉強させて頂いてます。 >もともと民主国家体制を取っていることもあって、インドはこれで米国陣営につくのかとも思われましたが、そうは問屋が卸さない。 この国は歴史的に中立な立場を貫く意志が非常に強いため、非米同盟である、上海協力機構に参加希望を表明したり、米国と敵対するイランとも資源外交を展開したりするなど、 独自の外交を貫く姿勢は変えておらず、 そう簡単にはなびいてくれないようです。 今後の国の... ...続きを見る |
まじめ人間のつれづれ日記 2007/08/24 14:21 |
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