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<多極化であることの方が普通> 現在は米国への一極集中状態になっておりますが、 当然太古の昔から彼の国が覇権を握っていたわけではありません。 そもそも、一国のみが世界の「覇権」を握っていた時代というのは 歴史上非常に短い期間しかなく、大概は「多極化」の時代なのです。 世界的な「覇権」ということが意識されだしたのは大航海時代からです。 それまでの世界は、大きな地域毎で閉じられた世界を形成しており、 世界的なつながりはほとんどありませんでした。 ところが「船」によって地域がつながり、 「世界」という概念が生まれた。 そして同時に世界の「覇権」争いが始まったわけです。 その後の覇権争いの歴史を見てみると、一国が世界の覇権を握ったのは 大航海時代のスペイン・イギリスとソ連崩壊後の米国しかありません。 あとは全て「多極化の時代」であったのです。 これからの世界は、米国の一極集中の時代から再度多極化を迎えると 言われており、その兆候が随所に見られるようになっています。 これは、米国の国力が低下したという側面よりも、 他の国の国力が上がってきたことの方が大きい。 例えば、中国・インド・ロシア等。 経済的にも軍事的にも台頭し、米国一国では抑えられなくなっている。 ソ連崩壊から15年余り経って、ようやく世界のパワーバランスが 分散化し始めた。ていうよりは歴史的にはこれまでの米国一極集中の方が 異常であったと言えますが。 <フラット化と多極化の融合> しかし、よくよく考えると、この「パワーバランスの多極化」は 前回見た「経済のグローバル化」の動きとは対立する概念のような気がします。 前者は「発散」、後者は「集中」。 この相反する力学が働く世界を、我々はどのように理解すればいいのでしょうか。 簡単に言うと、「経済のグローバル化」のもたらすものは「フラット化」であり、 「フラット化」とは何かと言うと、前回見たようなコストの収斂等色々ありますが、 ここでは「ネットワークの共有化」という面を揚げたいと思います。 それをもたらす原動力となったのは、もちろん「インターネット」です。 ネットさえあれば、誰でもどこにいても世界中と等しくアクセスできる。 PC一台と電波さえあれば、全ての人に平等に与えられる。 世界中の情報へのアクセス権が、これほど平等に開放される世界なんて これまでの歴史からは全く考えられなかった。 「革命」と呼ばれるゆえんはここにあります。 次に「多極化」がもたらすものについて。 歴史的に見れば「紛争」と答えたくなりますが、 ここでは「価値観の多様化」というのをあげておきたいと思います。 米国一極集中の時代においては、 「欧米化度合い」が全ての基準であるかのような (そこまでではないかもしれませんが)錯覚が起こっていた。 しかし、「多極化」の時代では「欧米」はあくまで「One Of Them」であり、 そのことに世界中に人が気付きはじめた。 例えば映画の世界なんかで見ても、 これまではハリウッド映画一辺倒だったのが、 昨年日本において、邦画が洋画を上回る人気を見せたこと、 また近年ハリウッドに独自ネタがつきたのか、 アジア映画のリメイクやアジアを題材にした映画が著しく増えたこと。 これも「価値観の多様化」の一貫ではないでしょうか。 そして、昔と違ってWEBという「共通のネットワーク」によって、 様々な価値観にリアルタイムで触れることができる。 それがまた新たな発見となり、「価値観の多様化」を促す。 その波の影響を最も受けるのは、国や地域ではなく「個人」である。 これからの世界は、この「フラット化」と「多極化」が融合した姿に なっていくのではないでしょうか。 「価値観の多様化」とは「これまで信じていた価値観の崩壊」という側面も ありますから、このパラダイムシフトも社会に混乱をもたらす一要因となりうる と言えるでしょう。 ●「ケインズ派」と「新古典派」 ●「資本主義」と「共産主義」 ●「右翼」と「左翼」等々。 こういう既存の概念では捉えられない世界になっていくのかもしれません。 (おわり) ←あなたのお役に立てたらクリックしてください(ご参考) 「経済」をもっと深く知りたい方におすすめの本
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オバマの「パキスタン派兵」発言が投じた波紋
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米流時評 2007/08/10 12:55 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんにちは。非常に興味部深い内容ですね。 |
日比野 2007/08/10 11:52 |
日比野さま> |
新快速 播州赤穂行き 2007/08/10 13:42 |
(続き)そういう点で、下位レイヤーレベルでの「物理的な」人的交流はもっと盛んに行う必要があるのだろうと思います。それは「知らない相手に対しては何の情もわかないが、知っている人に対しては情がわくから大切にする。そうなれば争いごとも減るかもしれない」という現実的かどうかわからない理想論から来る想いではありますが。 |
新快速 播州赤穂行き 2007/08/10 13:42 |
TB読んでいただきありがとうございます。お褒めのお言葉、過分に存じます。 |
日比野 2007/08/10 16:17 |
日比野さま> |
新快速 播州赤穂行き 2007/08/10 16:36 |
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タイムブログランキング 2007/08/13 10:27 |
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