途転の力学

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help リーダーに追加 RSS 「2010年憲法改正」の意図は何か(日米安保シミュレーション:その2)

<<   作成日時 : 2007/07/07 13:02   >>

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「2010年」って何がある年なんでしょうか。

あんまりもったいぶっても仕方がないので言いますが、

「2010年」は「上海万博」の年です。

【参考】上海万博(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A


では、その「上海万博」が日本の憲法改正とどう関係があるのか。


ポイントは、これから中国では「北京オリンピック」・「上海万博」と、
2010年までに世界的なビッグイベントが立て続けに行われると
いうことです。


「世界的なビッグイベントが行われる」ということは、面子を重んじる
中国としては、何としてもこの2つのイベントを乗り切るために、
軍事的緊張を高めたり、世界的な非難を浴びる行動は自重せざるを
得ないということです。


逆に言うと、2010年を乗り切れば、極端な話「国際協調」を重視する
必要がなくなるということです。そうなれば、かねてからの「野心」を
実行に移す可能性が非常に高くなると考えられる。


そして、その「かねてからの『野心』」というのは
言わずと知れた、「台湾侵攻」による中国本土への併合です。



台湾有事の可能性については、先日発表された日本の「防衛白書」でも、
中台の軍事バランスの逆転について言及してあり、
「台湾有事」の可能性について、暗に示唆しております。

【参考】中国の遠方展開能力に懸念 北ミサイル「実戦的」 防衛白書(産経)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070706/ssk070706001.htm
【参考】Japan feels threat of China’s military(Financial Times)
http://www.ft.com/cms/s/e1ea19d6-2bb7-11dc-b498-000b5df10621.html




では、なぜ「台湾有事」を気にするのかというと、
これは以前の記事にも書きましたが(下記リンク参照)、
これに対する米国の反応次第では、
日本の安全保障に大きく関わってくると思われるからです。

【参考】台湾有事が近い?(過去記事)
http://keyboo.at.webry.info/200706/article_6.html
http://keyboo.at.webry.info/200706/article_10.html


つまり、米国が台湾を見放して中国の台湾侵攻を黙認した場合、
米国の日本に対する「核の傘」の信頼が揺らぐことは間違いありません。
そして、実際に中国は「有事」の際に米国が台湾に近づけなくするような
戦略的軍備増強を刻々を進めているのです。

【参考】China appears to confront U.S. defense of Taiwa
http://www.iht.com/articles/2007/06/10/frontpage/defense.php


中国が日本の「本土」に侵攻する可能性は考えられないでしょうが、
資源確保のための国境近辺での実質的な軍事展開の可能性は
十分に考えられ、実際、「沖縄」は彼らの軍事展開の範疇に
入っているのかもしれません。
(尖閣諸島なんかはいい例)


台湾は日本と同じ島国です。
ということは、「台湾対策」と銘打っている中国の軍事作戦は、
実は「日本対策」としても十分使えるのではないかというのは
考えすぎでしょうか。


日本が米国の「核の傘」に守られているといっても、
実際の守ってくれる米軍が日本に来てくれなければ、
「傘」の効果が全くなくなってしまいます。


【中国の軍事作戦とは(上記IHT記事からの抜粋)】
http://www.iht.com/articles/2007/06/10/frontpage/defense.php

人民解放軍は、圧倒的な兵力である米軍に匹敵させようとしているわけではなく、「地域制圧」作戦を開発している模様である。そこでは中国が台湾の防衛力を圧倒できるように、米軍、特に米空軍を十分な距離に話して近づけないように、正確に打ち落とせるミサイル郡を配置するというものだ。

「中国が潜水艦と長距離爆撃機を開発し、すぐれた弾道ミサイルを配置するという計画は、米国が台湾の安全保障を確保するのが急速に難しくなっていることを意味する」と、オーストラリア国防総省の元シニアストラテジストである、Allan Behmは述べた。

もし、中国の戦略が功を奏すれば、米軍は戦う前から負けを認めることになろう。

【参考】グーグルアースが暴いた「謎の中国最強原潜」(iza)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/61823

【参考】New Chinese Ballistic Missile Submarine Spotted(Strategic Security Blog)

画像





確かに日本には台湾と違って在留米軍がいます。
しかし、中国が本格的に軍事展開してきた場合に、
本国の援軍が期待できない中、在留米軍だけで耐え切れるのか
という問題が現実に発生する可能性を想定しておかなくてはいけない。


では、それに対してどうすればいいのか。
答えは明白ですね。

「自衛隊を出動させるしかない」

ということと、

「MDシステムで敵のミサイルを打ち落とせるようにすること」

ということです。



しかし、ミサイル迎撃にしても自衛隊を軍隊として出動するにしても、
ともに本来であれば「憲法改正」するしかない。
そして、具体的な「有事」が早ければ「2010年」にも
発生する可能性がある。
だから、自民党は具体的な数値目標を出してきたのだ。


一方で、もし「憲法改正」が出来なければ、
「集団的自衛権」の解釈を変えることによって対処する
というセカンド・ベストのシナリオも用意してある。


どうも、「憲法改正」と「集団的自衛権4類型の議論」を結んだ「線」は、
「台湾有事」につながっているのではないかというのが
私の結論なのですがどうでしょうか?


しかし、実は話はこれで終わりではないのです。


(次回に続く)
http://keyboo.at.webry.info/200707/article_7.html




【追記:北朝鮮からの軍事的脅威について】


ここで、軍事的脅威は北朝鮮からも考えておかないといけない
というご意見もあるかもしれませんが、私の中で北朝鮮問題は
もう終わったという認識、つまり朝鮮半島は統一に向けた
和平プロセスを取り始めているという認識なので、日本本土に向けた
ミサイル発射の可能性はあまり考慮しなくてもいいと考えています。


しかし、それはあくまで北朝鮮の軍部を金正日なり、中国なりが
コントロールできているという前提条件に基づく話だとは思いますが。
これに関しては、非常に鋭い分析をされている方がいますので、
ご興味ある方は是非。

【参考】金正日出現の疑心暗鬼…均衡を失った米中朝
http://dogma.at.webry.info/200707/article_4.html
【参考】朝鮮人民軍 存亡の危機…対米正常化を阻む勢力
http://dogma.at.webry.info/200706/article_21.html




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